今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/4〜 2/8)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 90.00 〜 93.50
ユーロ/円 ・・・ 123.00 〜 128.00
豪ドル/円 ・・・ 93.00 〜 98.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3400 〜 1.3900





先週は円の弱さも目立ちましたが、それ以上にユーロの強さが目立った週でした。


対ドルでは1.37台前半まで上昇し、比較的堅調な豪ドルに対しても1.3120までユーロ高豪ドル安が


進行し、これは実に2011年12月以来1年3ヵ月振りのユーロ高水準です。


一方円は対ドルでついに93円目前まで上昇し、急激な円安が進みました。


最強通貨である「ユーロ」と「最弱通貨」である円はその結果126円後半まで上昇し、昨年7月の94円11銭


を基準にすれば32円以上の円安となり、率にして約35%も上昇したことになります。





この流れは先週末の米雇用統計で1月の非農業部門雇用者数が16万人を下回ったものの、昨年11月、12月の同指数が


大幅に上昇修正されたことで、「リスクオン」が一段と進みユーロ高円安が加速しました。


ドル円は95円を目指し、ユーロ円は130円を目指すと言った声が一段と高まり、現実味を帯びてきましたが、


ここからさらに円を売るにはリスクが高いと考えます。


難しい相場展開になってきましたが、無理にポジションを作る必要はありません。


今週はECB理事会が開催され、一部には利下げの可能性も取り沙汰されています。


ドラギ・ECB総裁自身が「欧州危機は終わった」との認識を示していることから、危機収束のための利下げは


考えられませんが、景気刺激のための利下げの可能性は否定できません。


また、このところのユーロの独歩高に関してどのような発言をするかも注目されます。


「欧州景気回復にはユーロ安が好ましい」といった発言でも出ると、これまでほぼ一本調子で上昇してきただけに


利食いのユーロ売りが大量にでる可能性もあります。





また7日にはEU首脳会議も開催されます。


ここでの注目は何と言ってもメルケル・独首相です。


既にスイスのダボス会議で円安誘導を批判したこともあり、再び同様な発言を繰り返す恐れもあります。


特に輸出国であるドイツにとってはユーロ安は緊縮財政で縮小しそうな経済成長をけん引したい意向も働き、


露骨に批判してくることも考えられます。


さらび来週にはモスクワでG20が開催されることも頭の片隅に入れておきたいイベントです。





基調はドル高円安で変わりません、


米株高を背景に、低水準で安定していた米長期金利も先週末には2%の大台に乗せています。


さらに株高が進めば一段と「リスクオン」が進行し、米金利の上昇とあいまってドル高円安をサポートしそうです。


今週は日米の株価の行方と、EU首脳買会議に注意しながら一旦利益を確定するチャンスを探す展開かと予想します。





ただし、水準が高いからと言って「ショート」するのも危険です。


これまでの「ショート」は全て切らされており、「ショート」をするのであれば「明確な売りシグナル」が点灯して


からでも遅くはありません。


フランイグは禁物です。









■ 今週の注目材料 ■



2/4(月)

  • 豪   豪12月住宅建設許可件数
  • 日   1月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏12月生産者物価指数
  • 欧   スペイン1月雇用統計
  • 欧   メルケル首相、スペイン首相と会談
  • 英   英1月建設業PMI


    2/5(火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪12月貿易収支
  • 豪   豪第4四半期住宅価格指数
  • 中   中国1月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏1月総合計景気指数
  • 欧   ユーロ12月小売売上高
  • 英   英1月サービス業PMI
  • 米   議会予算局半期報告
  • 米   1月ISM非製造業景況指数
  • 米   デューク・FRB理事講演


    2/6(水)

  • 豪   豪12月小売売上高
  • 日   佐藤日銀審議委員懇談会で挨拶
    2/7 (木)

  • 豪   1月新規雇用者数
  • 豪   1月失業率
  • 日   1月マネタリーベース
  • 日  12月景気動向指数
  • 日   中尾財務官。IMFセミナーでパネルディスカッションに参加
  • 独   独12月鉱工業生産
  • 欧   EU首脳会議(ブリュッセル)
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 英   BOE政策金利発表
  • 英   英12月鉱工業生産
  • 英   カーニー次期BOE総裁議会証言
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   12月消費者信用残高
  • 米   スタイン・FRB理事講演
  • 加   カナダ12月住宅建設許可


    2/8(金)

  • 豪   豪RBA四半期金融政策報告
  • 日   12月国際収支
  • 日   1月景気ウォッチャー
  • 中   中国1月消費者物価指数
  • 中   中国1月生産者物価指数
  • 中   中国1月貿易収支
  • 中   中国1月人民元建て融資(1/15までに発表)
  • 中   中国1月マネーサプライ(1/15までに発表)
  • 独   12月貿易収支
  • 米   12月貿易収支
  • 加   カナダ1月失業率
  • 米   カナダ1月住宅着工件数


    2/3(日)

  • 中   中国1月サービス業PMI
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。