今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(4/1 〜 4/5)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  92.00 〜 97.00
ユーロ/円 ・・・ 117.00 〜 123.00
豪ドル/円 ・・・  97.00 〜 100.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2600 〜 1.3200





今週は日米欧で重要イベントが相次ぐため、膠着感の高まっているドル円が明確な方向感を見せ、動意づくかも知れません。


ドル円は96円台半ばから上値が重くなっており、現在では売り意欲の強い水準となっています。


そのため、徐々に下値を試す展開となっていますが、それでも米景気の回復基調と、日本では一段の緩和期待


があることから94円台ではドル買い意欲もそこそこ観測され、相場が大きく崩れる可能性は少ないと思われます。





今週はまず3〜4日に、黒田日銀総裁体制になって初めての決定会合が開催されます。


既に国会において「できることは何でもやる」、あるいは「量的、質的にも大胆な金融緩和を行う」などと


明言していることもあり、市場には相当な期待感が高まっています。


そのため、市場の期待を超えるような決定内容でないと、「失望感」からドル売り円買いに振れる可能性もあります。





しかし冷静に考えてみれば、初会合での決定内容が仮に織り込み済みとの反応を誘ったとしても、日銀新執行部の緩和姿勢は


これまでのものとは大きくと異なると考えられます。一旦円買いが進んだとしても日米緩和姿勢の違いは明らかであり、


「ドル高円安」の大きな流れは変わらないものと予想しています。


黒田総裁は「2年以内に2%の物価上昇率達成は可能」と、ある意味コミットしています。


この物価目標の達成を巡っては専門家の間でも「困難ではないか」といった意見が大勢の様です。


それだけに新執行部は、今後デフレ脱却への手綱を緩めるわけにはいきません。


不退転の覚悟をもって政策にまい進することは想像に難くはありません。


今後の地道な政策実効は中長期で見れば、円安に効いてくると思われます。





4日の木曜日にはECBの政策金利の発表があります。先週は「キプロスショック」があり、ユーロドルを中心に相場が大きく


動きました。


週末の報道ではキプロスの次にはスロベニアが続くとも伝えられています。


キプロスのでは大口預金者の損出負担は6割を超えるのではとの試算もあり、今後南欧諸国への波及も今のところ、ないとは


言えない状況です。


ユーロの下値は徐々に切り下がる展開が予想されます。


さらにイタリアでは先の選挙以来、未だに政権が樹立されていません。


中道左派連合は連立を模索していますが、五つ星運動などの陣営はこれをを拒否しています。


このまま政権樹立のメドが立たないと「再選挙」の可能性もあり、混迷が益々深まることも考えられます。


このような状況の中ECBによる「利下げ観測」の噂は絶えません


明日2日にはユーロ圏の失業率も発表されることから、この数字がさらに悪化しているようだと利下げの可能性がさらに


高まることになり、これもユーロ売りの材料と捉えられることになりそうです。





週末には3月の米雇用統計です。


2月は雇用者数が市場予想を大きく超えていたため、ドル円が96円台まで上昇するきっかにもなりました。


今回も20万に程度の増加が見込まれていますが、この数字にどれだけ上乗せできるかが注目されます。


その他にも2日にRBA、4日にBOEと政策金利変更の可能性は少ないものの、相場へ影響があるイベントは目白押しです。






■ 今週の注目材料 ■



4/1 (月)

     
  • 中   中国3月製造業PMI
  • 中   中国HSBC3月製造業PMI
  • 英   ロンドン市場休場(イースター・マンデー)
  • 米   3月ISM製造業景況指数



  • 4/2 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 独   独3月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏3月製造景気指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏2月失業率
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 英   英3月製造業PMI
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 4/3 (水)

     
  • 豪   豪2月貿易収支
  • 中   中国 3月非製造業PMI
  • 中   中国 3月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)
  • 米   3月ADP雇用者数
  • 米   3月ISM非製造業景況指数
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 4/4(木)

     
  • 豪   豪2月小売売上高
  • 豪   豪2月住宅建設許可件数
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田日銀総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏2月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏3月総合PMI(確報値)
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(確報値)
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE政策金利発表
  • 英   英3月サービス業PMI
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB副議長講演



  • 4/5(金)

  • 日   2月景気動向指数
  • 欧   ユーロ圏2月小売売上高
  • 米   3月雇用統計
  • 米   3月貿易収支
  • 米   3月消費者信用残高
  • 加   カナダ3月失業率




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。