今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(4/22 〜 4/26)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  97.00 〜 102.00
ユーロ/円 ・・・ 125.00.00 〜 132.00
豪ドル/円 ・・・  101.00 〜 105.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2700 〜 1.3200





先週は中国GDPの悪化を受け、それだけが理由ではないにしろ、金価格が暴落し、その影響で損失を受けたヘッジファンドなどが


穴埋めのために株を売り利益確保に走った結果、NYダウは265ドル下げるなど、「リスクオフ」が急速に高まりました。


「リスクオフ」が進むといつものことですが、安全資産の円が買い戻され、一時95円80銭まで「ドル安円高」が進みました。





その前の週のドル高値であった99円95銭から約4円を超える円高を記録したわけですが、これは昨年10月から始まった


ドル高円安局面では、2月25日の「イタリアショック」と並ぶ調整と言えます。





ドル円は先週末にはワシントンで行われていた「G20」を終えた麻生財務大臣が、「各国からは特に異論は出なかった」との


発言をきっかけに急速に円売りが進みました。


また、生保協会会長の「限界はあると思うが、外債を買い増すことも選択肢」との発言もドル買いを後押しした格好です。





さて再び100円目前まで迫ってきたドル円ですが前回同様、99円80銭−100円には実需のドル売りや、利益確定のドル売りに加え


オプション絡みのドル売りも控えているようです。


2週間前は米財務省の為替報告書で間接的に円安批判とも受け止められる内容に、ドル円は99円台後半から一気に98円まで


下落しましたが、はたして今回はどうでしょうか・・・?





市場の流れは再度「ドル高円安」に傾いて来たと見られます。


「100円の壁」は確かに厚いようですが、時間をかけながらこなして行くものと思われます。


特に、東京時間内では100円前後にドル売りが集まっているため抜けにくいですが、海外勢の方が円の「先安観」を維持していることから


海外市場が入ってから100円を上抜けする可能性が高いと見ています。





100円上抜けは早ければ週明けの本日にも見られるかも知れませんが、仮に本日抜けなくてもそれ程遠くないタミングで


抜けると予想しています。


そして100円台半ばをクリアできれば、いずれ年内に105円に程度までの「ドル高円安」が見られるのではないかと


考えています。





注意したいのは欧米の景気指数と中国の経済成長です。


特に米国では春から夏にかけて景気の「躍り場」を迎える傾向があることです。


今年から始まった増税もあり、個人消費の伸びが気にかかりますが、一方で株高による「資産効果」も期待できます。


「ドル高円安」がさらに進む可能性が高いと思いますが、95円を割り込むと今度は「長い調整入り」することもあり得るため


水準には十分注意が必要です。





最後にシカゴ通貨先物市場の変化にも触れておきたいと思います。


先週末に発表された4月16日(火)時点の円の「建て玉」(たてぎょく)は、9万3411枚でした。


これはその前の週に比べ1万5714枚増えたことになり、円をさらに2000億円程度売り越したことになります。


9万枚を超える売り枚数は今年最大の売り越しとほぼ同水準で、ヘッジファンドなどは円がさらに弱くなると


予想していることを表しています。









■ 今週の注目材料 ■



4/22 (月)

     
  • 欧   ユーロ圏財政赤字対GDP比(2012年)
  • 欧   ユーロ圏4月消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   3月中古住宅販売件数
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   決算発表 → キャタピラー、テキサス・インスツルメンツ



  • 4/23 (火)

  • 中   中国HSBC4月製造業PMI(速報値)
  • 独   独4月製造業PMI(速報値)
  • 独   独4月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏4月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏4月サービス業PMI(速報値)
  • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   2月住宅価格指数
  • 米   3月新築住宅販売件数
  • 米   決算発表 → アップル
  • 加   カナダ2月小売売上高



  • 4/24 (水)

     
  • 豪   豪第1四半期消費者物価指数
  • 豪   ロウ・RBA副総裁講演
  • 独   独4月ifo景況感指数
  • 欧   決算発表 → クレディスイス、バークレーズ
  • 欧   メルシェ・ECB理事講演
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 米   3月耐久財受注
  • 米   決算発表 → P&G、フォード、ボーイング



  • 4/25(木)

     
  • 豪   ウェリントン、シドニー市場休場(アンザックデー)
  • 英   英1−3月GDP(速報値)
  • 欧   レーン・欧州委員講演
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   決算発表 → エクソンモービル、アマゾン、



  • 4/26(金)

  • 日   3月消費者物価指数
  • 日   日銀金融政策決定会合(展望リポート発表)
  • 日   黒田日銀総裁記者会見
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 欧   ECB、LTRO返済予定額発表
  • 米   1−3月GDP(速報値)
  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。