今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/13 〜 5/17)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  99.00 〜 104.00
ユーロ/円 ・・・ 129.00.00 〜 134.00
豪ドル/円 ・・・  99.00 〜 104.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2700 〜 1.3200





先週は木曜日にドル円が「100円の壁」を突破し、週明けのオセアニア市場ではさらに円安が加速し、102円台前半まで


ドル高が進行しています。


やはり、大きな壁を抜けると相場はスピードが加速して上昇し、今度はこれまでの「壁」だった水準が強い支持線となり


相場の下落をサポートする役目をします。


今後このまま一本調子で上昇するとは思えませんが、100円台は固めつつあるのではないかと思います。


100−105円の新しいレンジ入りしたとの見方をメインシナリオとして考えておくべきではないでしょうか。





100円を目前に足踏みを繰り返してきたドル円が一段と上昇した背景には「G20」や「「G7」でも極端な


円安批判が起きなかったことが挙げられます。


黒田日銀総裁は恐らく、会合の中で流暢な英語を駆使して、「円安はデフレからの脱却を進めていく中だ起きたもの」で


「円安が目的ではない」ことを丁重に説明してきたものと予想されます。


ここにも黒田氏を日銀総裁に抜擢した安倍総理の判断の良さが表れていると考えられます。





異次元の金融緩和を決めたのは、ドル円がまだ92円台だったわけですが、一段の円安が進んだ理由は米国側にもあります。


4月の雇用統計が市場予想を上回ったことに加え、2月分、3月分も上方修正されたことで、俄然米労働市場に対する改善期待が


高まり、さらに先週木曜日の失業保険申請件数が予想を下回る改善を見せたことで、FRBによる量的緩和の縮小あるいは


解除が早まるとの観測が高まったことです。


つまり、米国の金融政策変更が早まることで、2008円のリーマンショック以降長く続いてきた金融危機から米国が


いち早く抜け出るといった見方です。





事実、米長期金利は1.6%台で推移していたものが、先週末には1.9%まで上昇しており、安全資産である米国債が


売られています。


市場は徐々に「景気回復」を先取りしており、「リスクオン」を高めているとも言えそうです。


株価の上昇も同様に「リスクオン」を反映して上昇しており、これがドル円で円売りを加速させている動きに繋がっています。





今週は日本を初め欧州主要国のGDPが発表されます。


日本の第1四半期はアベノミクス効果もあり平均値で2.8%と予想されています。


また、ユーロ圏の第1四半期GDPは前期比ー0.6%と予想されており、もし予想通りマイナスであれば、6四半期連続のマイナス


成長となり、ユーロの売り圧力が増すことになります。


ECBは先々週政策金利を0.25%引き下げ、景気浮揚を重視する政策に踏み切りました。


利下げがすぐにユーロ圏景気には影響はしませんが、マイナス幅が市場予想を上回るようだと追加利下げ観測が台頭し、ユーロ売りの


材料となる可能性もあります。





ドル全面高が進み、対円だけではなく対豪ドルなどでもドル高が進んでいます。


今週はこの流れがどこまで継続されるのか、それには本日の4月の小売売上高がどの程度の水準を維持しているのかに


かかっています。


米個人消費は、減税の終了で実質増税になっているものの、株高から資産効果も考えられ、さらに家計のバランスシートが大幅に


改善していることから、順調に伸びているとの見方もあります。






■ 今週の注目材料 ■



5/13 (月)

     
  • 日   4月マネーストック
  • 中   中国4月マネーサプライ
  • 中   中国4月工業生産
  • 中   中国4月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 米   4月小売売上高



  • 5/14 (火)

  • 独   独4月消費者物価指数(改定値)
  • 独   独5月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏5月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏3月鉱工業生産
  • 欧   EU財務相会合
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演



  • 5/15 (水)

     
  • 日   3月マネタリーサーベイ
  • 独   独1−3月GDP
  • 仏   仏1−3月GDP
  • 伊   伊1−3月GDP
  • ギリシャ ギリシャ1−3月GDP
  • 欧   ユーロ圏1−3月GDP
  • 英   英4月雇用統計
  • 英   BOE四半期物価報告
  • 米   5月NY連銀製造業景況指数
  • 米   4月生産者物価指数
  • 米   4月鉱工業生産
  • 米   4月設備稼働率
  • 米   5月NAHB住宅市場指数



  • 5/16(木)

     
  • 日   1−3月GDP(速報値)
  • 日   3月鉱工業生産(確報値)
  • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   プラート・ECB理事講演
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   4月消費者物価指数
  • 米   4月住宅着工件数
  • 米   4月建設許可件数
  • 米   5月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 5/17(金)

  • 中   中国4月景気先行指数
  • 欧   プラート・ECB理事講演
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   4月景気先行総合指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 加   カナダ4月消費者物価指数



  • 5/18(土)

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。