今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/24 〜 6/28)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  94.00 〜 100.00
ユーロ/円 ・・・ 125.00.00 〜 131.00
豪ドル/円 ・・・  88.00 〜 93.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2800 〜 1.3400





先週はFOMC及び、その後に行われたバーナンキ議長の記者会見を契機に市場は大きく動きました。


議長が「年後半に緩和縮小を行うのが適切」と発言したことがけっかけでした。


早ければ9月のFOMCでいよいよ金融緩和を縮小する決定がなされるのではないかとの見方が急速に高まり、


流動性の減少を嫌気した株式市場と債券市場はともに大きく値を崩し、為替市場では米長期金が上昇したこともあり


ドルが全面高の展開を見せました。





ドル円は94円台後半から一時は98円台まで上昇し、ユーロドルも1.34台から1.32台まで下落し、いずれも


ドルが大きく買われています。


米景気が拡大しており、雇用安定を条件に正常な金融政策へ軸足を戻すというものですが、これまで5年近くも


「ぬるま湯」につかっていた身にとって、「ぬるま湯」から抜けでることは勇気のいることです。





米国はリーマンショック後「ICU」に入り、長い間生命維持装置を装着され、懸命に救命措置が取られてきました。


その効果が出てようやく危機を脱し、体力も戻ってきたことで「一般病棟」へ移るということです。


重要なことは「ICU」から「一般病棟」へ移るだけで、「退院」するわけではないということです。


「金融緩和」を縮小し、その後は「資産購入」の停止、そしてその後一定の時間をおいて「金融引き締め」に動こうと


言うものです。


「利上げ」に踏み切った時こそ、まさに「退院」ということになるわけで、市場は「一般病棟」への移動を「退院」を


同じ意味に捉えている節があります。


利上げは早くとも2015年度になると思われ、まだまだ先の話です。





ドル円は先週一時93円台後半まで円高が進み、そこを底値に切り返してきました。


週明けの月曜日には一時98円台後半までドルが買われ、103円74銭から、93円98銭まで下落した値幅の「半値戻し」


にあたる、98円86銭までわずかの水準まで値を戻しています。


ただ、それでもすぐに100円台に戻る相場展開ではないと考えています。


それは株式市場のボラティリティが依然として高水準で、米「金融緩和縮小」の影響を受け落ち着かないからです。





今週は先週のFOMCのような重要イベントはありません。


それだけに、株式市場が落ち着きを取り戻すことができるかどうかが最大の注目ポイントと言えるでしょう。


また、日本サイドでは都議選での自民圧勝を受け、安倍政権がさらに安定するとの見方からドル高が進み易い展開も


予想されます。


半値戻しである98円86銭を上抜けすれば、99円台半ばまでのドル高もあるかもしれませんが、下値で拾った


ドルは一旦は利益を確保しておいた方がいいかも知れません。





アベノミクスへの期待感が再び高まる中、FRBが「出口戦略」は近いといっても、まだまだ利上げまでは紆余曲折が


ありそうです。


「市場が予想するほど利上げは早くない」といった見方が高まれば、ドル円は再び95円を下回るレベルを試す機会も


ありそうです。






■ 今週の注目材料 ■



6/24 (月)

     
  • 独   独6月ifo景況感指数
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(ロンドン)



  • 6/25 (火)

  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 米   5月耐久財受注
  • 米   4月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   4月FHFA住宅価格指数
  • 米   6月消費者信頼感
  • 米   5月新築住宅販売件数
  • 米   6月リッチモンド連銀製造業指数



  • 6/26 (水)

     
  • 独   独7月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 欧   メルシェ・ECB理事講演
  • 米   1−3月GDP(確報値)
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 6/27(木)

     
  • 中   中国5月工業利益
  • 独   独6月雇用統計
  • 欧   EU首脳会議
  • 欧   ユーロ圏景況感指数(速報値)
  • 英   英1−3月GDP(確報値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   5月個人所得
  • 米   5月個人支出
  • 米   5月PCE・コアデフレーター
  • 米   5月中古住宅販売成約指数
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演



  • 6/28(金)

  • 日   5月失業率
  • 日   5月消費者物価指数
  • 日   5月鉱工業生産
  • 独   独6月消費者物価指数(速報値)
  • 米   6月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
  • 加   カナダ4月GDP



  • 6/29(土)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。