今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(7/1 〜 7/5)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  95.00 〜 101.00
ユーロ/円 ・・・ 127.00 〜 132.00
豪ドル/円 ・・・  89.00 〜 94.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2800 〜 1.3300





6月19日のFOMC終了後の記者会見で放ったバーナンキ議長の言葉「年後半には金融緩和を縮小するのが適切」。


雇用状況がFRBが予想する通り拡大することが条件であったとしても、予想外の「タカ派的な発言」で金融市場は


大混乱に陥りました。





NYダウは1万5318ドルから660ドルほど下落し、債券相場も急落したことで長期金利は2.18%から2.66%まで


上昇し、短期間に株安、債券安が起きました。


さらに商品市場の代表である「金価格」も大幅な下落をみせ、リーマンショック以降大規模な金融緩和政策で市場に流れ込んだ


大量の資金が細るとの見方が金融市場などを混乱させています。


この影響は日本の株式市場にも伝播し、日経平均株価も急落。


安全通貨の円に買いが殺到し、ドル円は一時93円台後半まで「円高ドル安」が進み、年初来続いてきた「アベノミクス効果は


終わった」との声も出始めました。





しかし先週後半からはFOMCメンバーによる「火消し」が功を奏し、NY株式市場は3日間で500ドル程反発し、


長期金利の上昇も一服となっています。


これらの動きに加え上海株式市場もやや落ち着いてきたことで、ドル円も先週末のNY市場では約3週間ぶりに


99円台半ばまで円安に振れています。


ひとまず「緩和縮小観測」にも市場が順応した格好になっています。





ただ、このまま終わるかどうかは不透明です。


今週末には米6月の雇用統計が発表されます。


バーナンキ発言をきっかけに「金融緩和縮小」が早まるのとも見方が急速に高まった後だけに、今回の雇用統計は非常に


注目されます。


結果次第では再び市場が混乱する可能性も否定できません。


しかし、それでも市場はすでに「緩和縮小」に対する「免疫」もできつつあるため、前回ほどの混乱には至らないと


見ています。


それでも雇用が順調に拡大していることが確認されれば、株価と長期金利の上昇は避けられないところでしょう。





量的緩和縮小に向けてようやく動き始めたFRBは雇用状況が大きく下振れしない限り、早ければ9月のFOMCで


毎月850億ドルの資産購入を減額させる案が有力です。


注意したいのは、「金融緩和」から「金融引き締め」に政策を変えるわけではないということです。


先ずは850億ドルという巨額な資金を徐々に減らし、2014年中ごろまでには購入そのものを停止し、その後


しばらくその影響を確かめ、景気がさらに拡大するようなら、政策金利の引き上げを行うと言うのがメインシナリオです。





今週は上記雇用統計以外にもISM製造業景況指数など、重要なイベントが盛りだくさんです。


連日「1円以上の値動き」を見せているドル円がさらに乱高下するといった見方もできます。


103円台後半から急落したドル円は94円割れでひとまず「底入れ」したのかどうかも、今週は確かめられそうです。


同時に、米「出口戦略」が早まるとの観測が高まれば、「ドル高円安」に振れる展開が想定されますが、その際100円台を


どこまで上抜けできるのかも興味を引くところです。









■ 今週の注目材料 ■



7/1 (月)

     
  • 中   中国6月製造業PMI
  • 中   HSBC6月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月製造業景況指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏5月失業率
  • 英   英 カーニー氏BOE総裁に就任
  • 米   6月ISM製造業景況指数



  • 7/2 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   6月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏5月生産者物価
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   パウエル・FRB理事講演



  • 7/3 (水)

     
  • 豪   豪5月貿易収支
  • 豪   豪5月小売売上高
  • 中   中国6月非製造業PMI
  • 中   HSBC6月サービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏総合PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月小売売上高
  • 米   6月ADP雇用者数
  • 米   5月貿易収支
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月ISM非製造業景況指数
  • 米   株式・債券市場は短縮取引



  • 7/4(木)

     
  • 豪   豪5月住宅建設許可件数
  • 日   日銀支店長会議
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   BOE政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 米   株式・債券市場休場(独立記念日)



  • 7/5(金)

  • 日   5月景気動向指数
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 米   6月雇用統計
  • 加   カナダ6月失業率



  • 6/29(土)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。