今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(7/15 〜 7/19)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  98.00 〜 102.00
ユーロ/円 ・・・ 129.00 〜 134.00
豪ドル/円 ・・・  88.00 〜 93.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2800 〜 1.3300





先週は順調な株高を背景にドル円は101円台半ばまでドル高円安が進みましたが、10日朝のバーナンキ議長の


予想以上の「タカ派的発言」によって98円台前半まで円が買い戻される場面がありました。


6月の記者会見では「金融緩和縮小」の時期にまで言及したことで、緩和縮小観測が急速に高まり「株安債券安」と


為替では「ドル高円安」が進行しましたが、この流れが逆行したことで、「バーナンキショック」とも言えるものでです。





議長は質疑応答の中で「失業率が下がってもすぐに利上げするものではない」と発言したことで、早ければ9月のFOMCで


緩和縮小に踏み切るのではとの観測に冷や水を浴びせた格好となり、米長期金利が低下し円の買い戻しにつながりました。


この発言の真意を巡っては様々な憶測があるようですが、私は、基本的な緩和縮小への道筋は維持されていると思っています。


前回6月の発言では市場が過剰な反応を見せ「やや混乱した」こともあり、市場を落ち着かせる意図があったのではないかと


思っています。





6月の発言と先週の発言では「金融緩和縮小」という根幹の部分では変わっていないと考えられます。


議長は6月のFOMC後の記者会見でも(量的緩和の縮小は)「これまで踏み続けてアクセルを緩めるだけで、ブレイキを


踏むわけではない」と表現しており「金融緩和の縮小」は「利上げ」ではないということを意味していたわけです。





ただそれでもバーナンキ議長の発言内容に市場は敏感に反応します。


2008年9月のリーマンショック以来、約5年間続いた「金融緩和政策」に終止符が打たれようとしている訳ですから、


ある意味当然です。


政策変更はそう度々行われるわけではありません。


仮に政策が変更され「金融引き締め」転換した場合、少なくとも今後数年間は「引き締め時代」に入るわけです。


それだけに市場は議長の一言一句に聞き耳を立てるわけです。





今週も17日から議長の議会証言が行われます。


ここでの発言は当然注目されますが、個人的には市場が徐々に「緩和縮小」を織り込み始めて来ており、反応も


次第に大ブレしにくくなっているのではないかと予想しています。


米長期金利は一時ほどの上昇圧力から解放されつつあります。


また、株式市場は連日過去最高値を更新しています。


両市場とも、政策変更に順応し始めているとの印象です。





市場はバーナンキ議長の発言内容に最大の注意を払っていますが、本日はカンザスシティー連銀のジョージ総裁の講演も


あります。


同総裁は6月に、金融緩和を縮小すべきとの議論をぶち上げた人物です。


今年は投票権も有していることから他のメンバーへの影響力もあります。


予想以上に「タカ派的な」発言をすればドル高円安に振れる可能性があります。





ドル円は約1ヵ月前に93円台まで下落し、足元では再び100円台を固める過程にいると思われます。


「日足」では「雲」を上抜けしており、どちらかと言えば101円を試しそうな形を見せています。


今週もバーナンキ発言を中心に材料には事欠きません。


値幅も2−3円程度か見込まれそうです。






■ 今週の注目材料 ■



7/15 (月)

     
  • 日   東京市場休場(海の日)
  • 中   中国4−6月GDP
  • 中   中国6月鉱工業生産
  • 中   中国6月小売売上高
  • 中   中国6月マネーサプライ
  • 米   7月NY連銀製造業景気指数
  • 米   6月小売売上高
  • 米   タルーロ・FRB理事講演
  • 米   決算発表→ シティーグループ



  • 7/16 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 独   独7月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏5月貿易収支
  • 英   英6月消費者物価指数
  • 英   英6月生産者物価指数
  • 米   6月消費者物価指数
  • 米   6月鉱工業生産
  • 米   6月設備稼働率
  • 米   7月NAHB住宅市場指数
  • 米   ジョージ・カンザス連銀総裁講演
  • 米   決算発表→ ゴールドマンサックス、ジョンソン&ジョンソン



  • 7/17 (水)

     
  • 日   日銀金融決定会合議事要旨(6/10、11日分)
  • 英   英6月雇用統計
  • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 米   6月住宅着工件数
  • 米   6月建設許可件数
  • 米   バーナンキ議長・下院で議会証言
  • 米   ラスキン・FRB理事講演
  • 米   決算発表→ BOA、IBM、インテル
  • 加   カナダ中銀政策金利発表



  • 7/18(木)

     
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 欧   ユーロ圏5月経常収支
  • 英   英6月小売売上高
  • 米   6月景気先行総合指数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   バーナンキ議長・上院で議会証言
  • 米   決算発表→ ブラックロック、モルガンスタンレー、マイクロソフト



  • 7/19(金)

  • 日   5月景気動向指数(改定値)
  • 独   独6月生産者物価指数
  • 欧   G20(モスクワ、20日まで)
  • 米   決算発表→ GE
  • 加   カナダ6月消費者物価指数



  • 7/20(土)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。