今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(8/5〜 8/9)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  96.00 〜 100.00
ユーロ/円 ・・・ 127.00 〜 132.00
豪ドル/円 ・・・  85.00 〜 90.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2900 〜 1.3400





先週は前半と後半ではセンチメントが大きく異なり、前半はドル安、後半は一転してドルが値を戻す展開でした。


FOMCで金融緩和を縮小するか、継続するかの判断基準の一つである失業率が6.5%以下になれば、


量的緩和を縮小すると見られていますが、これを6.0%まで引き下げるのではないかとの観測が台頭し、


これがドルの上値を重くし、ドル円は一時97円53銭まで「ドル安円高」が進みました。


先週末の雇用統計でも7月の失業率は7.4%と改善したものの、もし6.0%の数値目標が採用されるとbr>

金融緩和縮小までの道のりが遠のくことからドル売りが進んだものでした。





しかし、このセンチメントを一変したのが米経済指標の好調さでした。


ADP雇用者数、第2四半期GDP、失業保険申請件数、そしてISM製造業景況指数など、主要経済指標が軒並み市場予想を


上回ったことで、「やはり9月のFOMCで緩和縮小に踏み切る」との観測が広がりドル円は99円台半ばまでドル高に


振れた訳です。





そして注目の雇用統計では非農業部門雇用者数は16.2万人の増加に留まり、失業率はやや改善して7.4%でした。


この結果を受けてドル円は98円台半ばまで円高が進みました。
16.2万人の増加は事前予想より少なかったわけですが、その差はそれ程大きなものではありませんでした。


それでもドル円が雇用統計発表直後から約1円50銭ほど下落したのは、6月と5月の雇用者数がともに下方修正されたことが


嫌気されたものと思われます。


また上述のように、好調な米経済指標を手掛かりに、「雇用統計も好調」との見方を強め、ドルが買い進まれて100円目前まで


ドル高が進んでいたことも、ドル急落の要因の一つと考えられなくもありません。





100円台乗せにはひとまず失敗していますが、テクニカル的に気になるのはドルの上値が切り下がって来ていることです。


上値が重くなり、徐々に切り下がっていることで、「レジスタンスライン」が明確になっています。


このラインを上抜けすれば反対に上昇トレンドを描けるかもしれませんが、今週はその材料にはやや欠けると思われます。


結局、今週はドルの下落がどこで止まるのを確認する様な動きになるのではないかと予想しており、その最初のメドは


先週のドル下落時の底値近辺でもある、97円台半ばと見ています。





今週注目される通貨はドル円よりもむしろ「豪ドル」かもしれません。


オーストラリア準備銀行は明日政策金利を発表します。


市場では現行の2.75%から0.25%引き下げるとの見方が優勢です。


住宅市場の低迷、失業率の高止まりなど国内景気が鈍化し、同国政府もGDPの成長見通しを下方修正しました。





加えて中国の景気浮揚にも未だ明るい兆しはみえて来ません。


RBAが追加利下げに踏み切る可能性が非常に高いと考えます。


その際下値のメドとなるのは豪ドル円では86円前後(週足の雲の下限)となり、豪ドル/米ドルでは0.8585


近辺(月足の雲の下限)ということになります。


どちらも現在の水準からはかなりかい離していますが、サポートらしいサポートが見当たらないのも事実です。


また、今回の利下げが広く予想されていることから「織り込み済み」の反応を見せることもないとは言えませんが、


それでも反発は限られるのではないかと予想されます。






■ 今週の注目材料 ■



8/5 (月)

     
  • 中   中国7月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏7月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月小売売上高
  • 米   7月ISM非製造業景況指数
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演



  • 8/6 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪6月貿易収支
  • 日   6月景気動向指数
  • 欧   伊4−6月GDP(速報値)
  • 英   英6月鉱工業生産
  • 米   6月貿易収支
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演



  • 8/7 (水)

     
  • 日   7月マネタリーベース
  • 日   日銀金融政策決定会合(8/9日まで)
  • 英   英BOE四半期物価報告発表
  • 英   カーニーBOE総裁記者会見
  • 米   6月消費者信用残高
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演



  • 8/8(木)

     
  • 豪   豪7月雇用統計
  • 日   6月国際収支
  • 日   7月景気ウォッチャー調査
  • 日   黒田日銀総裁記者会見
  • 中   中国7月貿易収支
  • 欧   ECB月報
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   オバマ大統領、サマラス・ギリシャ首相と会談



  • 8/9(金)

  • 豪   RBA四半期金融政策報告
  • 日   7月マネーストック
  • 中   中国7月消費者物価指数
  • 中   中国7月生産者物価指数
  • 中   中国7月工業生産
  • 中   中国7月都市部固定資産投資
  • 中   中国7月小売売上高
  • 英   英6月貿易収支
  • 加   カナダ7月雇用統計
  • 加   カナダ7月住宅着工件数



  • 8/10(土)

  • 中   中国7月マネーサプライ
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。