今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/30〜 10/4)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  95.00 〜 100.00
ユーロ/円 ・・・ 130.00 〜 135.00
豪ドル/円 ・・・  88.00 〜 93.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3200 〜 1.3700





週明けの30日、ドル円は早朝に97円台半ばまで円高ドル安が進み、約1ヵ月振りに97円台を示現しました。


今年に入って大きく動いたドル円は、その後もボラティリテーが高水準で推移し、取引も活発になっていました。


しかし、9月に入ると一転して値幅も限られ、概ね98−100円台での展開が続いていました。


市場の方もこのレンジに慣れてしまい、9月もこのままで終えそうな矢先での円高でした。





米財政を巡る協議が9月最後の週にも合意に達せず、現時点では期限まで残すところあと1日になってしまったことで


上述のように急激は「窓開け」が起き、97円台に突入する事態になっています。


約1ヵ月続いた98円台の下値のメドは簡単に割り込んでいます。


「サマーズ元財務長官のFRB議長候補辞退」に続き、FOMCでは予想外の「緩和縮小見送り」。さらに


今回の「議会の混乱」が続いては、安全通貨である円が買われるのはある意味当然とも言えそうです。





この先、米議会がどの時点で合意に達するのか、あるいはこのまま政府機関が機能不全に突き進むのか予断を許しません。


政府機関閉鎖が長期間にわたる可能性は低いとは思われますが、来月中旬には今回の暫定予算とは別に、連邦債務上限問題


という別の「火種」もあります。


このため、米財政問題が今後の為替にも大きな影響を与える可能性は否定できません。





今週は上記暫定予算が成立するのかどうかに加え、週央にはADP雇用者数が発表され、週末には9月の雇用統計も


発表される予定です。


ただ、雇用統計については上記政府機関が閉鎖に追い込まれた場合には「ずれ込む」可能性もあるようですが、現段階では


詳しい情報は解っていません。





予定取り今週末に発表されるとすると、今回の数字は非常に注目されることになります。


前回と前々回の2回がともに下方修正されたことで、9月のFOMCでは結局「量的緩和縮小」の先送りにつながった


と言えます。


「量的緩和縮小」見送りを決めた後の記者会見でバーナンキ議長は「足元の労働市場はわれわれが望む状態には程遠い」


と述べると同時に、今後の雇用次第では「緩和宿縮小開始」もある得ることを示唆していました。





10月の30−31日にFOMCが開催されますが、さすがにここでの政策変更は考えにくいと思われます。


9月−12月の雇用統計がまずまずの結果を示したうえで、12月のFOMCで「緩和縮小」に踏み切るというのが


メインストーリーですが、内容次第では来年以降にずれ込むこともないわけではありません。





今週はFOMCメンバーによる講演が多く予定されています。


2日のバーナンキ議長の講演はもちろん重要ですが、明日2日のイエレン副議長の講演にも注目が集まります。


今月、次期FRB議長の有力候補の一人だったサマーズ元財務長官が自ら辞退したことで、イエレン副議長の議長就任が


ほぼ確実視されるからです。


イエレン氏はバーナンキ現議長の路線を踏襲すると見られますが、量的緩和縮小に向けた何らかのコメントがあるかもしれません。


このように今週は為替を動かす材料には事欠きません。


ポジションの管理にはいつも以上に注意したいものです。






■ 今週の注目材料 ■



9/30 (月)

     
  • 日   8月鉱工業生産
  • 中   中国 9月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
  • 米   9月シカゴ購買部協会製造業景況指数
  • 加   カナダ7月GDP



  • 10/1 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪8月小売売上高
  • 日   8月失業率
  • 日   8月日銀短観
  • 日   安倍首相、消費税引き上げ判断、経済対策発表
  • 中   中国9月製造業PMI
  • 独   独9月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏8月失業率
  • 欧   ユーロ圏9月製造業PMI(確報値)
  • 英   英9月製造業PMI
  • 米   9月ISM製造業景況指数
  • 米   イエレン・FRB副議長講演



  • 10/2 (水)

  • 日   9月マネタリーベース
  • 豪   豪8月貿易収支
  • 豪   豪8月住宅建設許可件数
  • 欧   ユーロ圏8月生産者物価指数
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 米   9月ADP雇用者数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 10/3(木)

  • 日   日銀金融政策決定会合(10/4まで)
  • 中   中国9月非製造業PMI
  • 独   独9月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏9月総合PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏9月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏8月小売売上高
  • 英   英9月サービス業PMI
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   9月ISM非製造業景況指数
  • 米   ウィリアムアズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演



  • 10/4(金)

  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 中   中国 9月HSBC非製造業PMI
  • 米   9月雇用統計
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   スタイン・FRB理事講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 10/6(日)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。