今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/28〜 11/1)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  96.00 〜 99.00
ユーロ/円 ・・・ 131.00 〜 136.00
豪ドル/円 ・・・  91.00 〜 95.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3500 〜 1.4000





ドル円のボラティリティー(変動率)が徐々に低下し、ユーロドルのそれが上昇傾向にあります。


ドル円は5月に103円台を記録し、その後「バーナンキショック」に93円台まで下落して以来、


100円台までドルが反発する場面はあったものの、そこでの定着には至らず概ね96−99円台での


推移に終始しています。


一時ほどのドル高観測が後退している一方で、アベノミクスへの期待や、日銀による異次元緩和の効果



などもあり、95円を目指す展開でもなくなりつつあるのが背景と考えられます。





米国では債券購入プログラムの縮小観測が急速に後退しました。


10月から始まった政府機関の一部閉鎖は、当初短期決戦に終わるものと予想されていましたが、結局


債務上限期限の前日までオバマ政権と共和党がお互いに譲らず「16日間」に渡り閉鎖が続きました。


しかも最終的にはデフォルトを回避するという目的から「合意」に至ったものの、結論を先送りしただけで


数カ月後には再び議会でのゴタゴタが再現される可能性が高いと見られています。





これに加えて、発表の遅れていた「9月の雇用統計」では、非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことで


緩和縮小観測が一気に後退しました。


足元では12月のFOMCでの縮小開始の可能性もわずかながら残っていますが、3月の会合まで後ずさり


するという見方が有力になっています。


来週8日には「10月の雇用統計」が発表されますが、そこで20万人を大きく超えるような雇用者数が出ない限り


年内の縮小開始はないと予想しています。


従ってドル円は再び緩和縮小が見通せる状況になるまでは、上値が重い展開が続くのではないでしょうか。





一方元気なのはユーロです。


ユーロドルは先週末の海外市場で1.3832までユーロ高が進行し、約2年振りの水準までユーロが買われています。


これは上述のようにドル安が進行したことの影響によるものと、世界的に株価が堅調で、NY株式市場ではS&P500が


最高値を更新しており、ドイツDAX指数も最高値を更新中です。


株高は投資家の「リスク許容度」を高めるためユーロだけではなく、豪ドルやNZDドルなども上値を追っている状況で、


金利の低い円はクロス円では大幅な円安傾向です。


そのため市場全体では「円とドル」が売られていると見ることができます。





今週は日米で政策決定会合が開かれます。


どちらも重要な政策変更はないものと思われますが、FOMCでは声明文だけが発表されます。


その文章の言い回しにやや注目が集まりそうです。


9月のFOMCで緩和縮小を見送った後だけに、その内容が「ハト派的」であれば、緩和縮小が来年にづれ込むことがbr>

確実視され、ドル売りで反応することになりそうですが、「タカ派的」であれば12月のFOMCでの


緩和縮小観測が浮上します。









■ 今週の注目材料 ■



10/28 (月)

     
  • 米   9月鉱工業生産
  • 米   9月中古住宅販売成約指数



  • 10/29 (火)

  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 日   9月失業率
  • 独   独11月GFK消費者信頼感
  • 米   FOMC(10/30まで)
  • 米   9月生産者物価指数
  • 米   9月小売売上高
  • 米   8月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   10月消費者信頼感指数



  • 10/30 (水)

  • 日   9月鉱工業生産
  • 独   独10月雇用統計
  • 独   独10月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月景況感指数
  • 欧   スペイン7−9月期GDP
  • 米   10月ADP雇用者数
  • 米   9月消費者物価指数
  • 米   FOMC政策金利発表



  • 10/31(木)

  • 豪   豪9月住宅建設許可件数
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏9月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   10月シカゴ購買部協会景気指数
  • 加   カナダ8月GDP



  • 1/1(金)

  • 豪   豪第3四半期生産者物価指数
  • 中   中国 10月製造業PMI
  • 中   中国 10月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 英   英10月製造業PMI
  • 米   10月ISM製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 11/3(日)

  • 中   中国 10月非製造業PMI
  • 米   米国夏時間終了、通常時間に移行
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。