マーケット・プレディクション(9/22〜9/26)
今週の日経ウ゛ェリタス一面に「ALMの皮肉」と題して米金融破綻につて触れています。
「ALM」とは Asset and Liability Management といういわば資産と負債の総合管理の
ことです。企業も銀行も資産と借り入れの期間をある程度マッチングさせておかないと、
資金繰りに困難をきたしたり、金利動向によっては大きなリスクを負うことになるため、
今や財務担当としては基本的なオペレーションになっています。
今回の一連の金融危機では、AIGが政府管理下に、Lehmanが破綻、そしてMerrillは
バンカメに買収されました。
それぞれの金融機関の頭文字をとって「ALM」と皮肉っています。
これらの金融非常時に対する当局の対応は素早く、実に適切でした。
この対応策に素直に反応した市場は先週末、ドル高、株高で取引を終えたわけです。
さて、今週ですがポールソン財務長官、バーナンキFRB議長、共に議会での証言が
予定されています。そこではおそらく金融当局の取った対策の正当性と、今後の非常時には
更に対策を講じ、全力で金融の安定化をはかるとの証言がなされるもと思われる。
しかし、問題はこれで終わったわけではありません。巷間言われているように、FRBの
バランスシートの劣化など、住宅価格そのものが下げ止まらないかぎり問題は解決しないし、
金融不安は払拭できません。今回の金融再編成でウオール街から消えたところ、買収で組織
を増大させたところがありますが、1+1=2 ということはありえず、雇用調整は必至です。
既存の金融機関でもリスク対応が見直され、ここでも雇用に手が加えられることは十分考え
られます。また金融セクターだけではなく、HP(ヒューレット・パッカード)に代表され
るように、IT、自動車、航空などへも広がりを見せています。
いずれは実態経済に影響を与え、個人消費、雇用が下振れる可能性を否定できません。
そうなると前回のFOMCでは政策金利を据え置いたものの、今後急速に金利引き下げ圧力
が増してくることになり、ドル下落のシナリオは残っていると言えます。
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 104.00 〜 108.00
ユーロ/円 ・・・ 152.00〜 156.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4250〜 1.4700
■ 今週の注目材料 ■
- 9/22
- 欧 トリシェECB総裁講演(スロバキアにて)
- 9/23
- 米 バーナンキFRB議長、上院銀行委員会で議会証言
- 米 住宅価格指数
- 9/24
- 欧 ユーロ圏経常収支
- 欧 独ifo景況感指数
- 米 中古住宅販売
- 米 バーナンキFRB議長、上院合同経済委員会で議会証言
- 9/25
- 米 ポールソン財務長官、バーナンキFRB議長、下院金融委員会で議会証言
- 米 耐久財受注
- 米 新築住宅販売件数
- 9/26
- 米 4−6期GDP(確報)
- 米 個人消費
- 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
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