今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/24〜 2/28)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  101.00 〜 104.00
ユーロ/円 ・・・  137.00 〜 143.00
豪ドル/円 ・・・  90.00  〜  94.00
ユーロ/ドル・・・  1.3400 〜 1.3900





足許のドル円は、下値は101円台後半から、上値は102円台後半での取引きが続き「膠着状態」が強まっています。


背景はいろいろ考えられますが、株価の乱高下が続いていることと、米国の軟調な経済指標が相次ぎ、これまで


市場で語られてきたように「寒波の影響」という一言で片づけていいのかどうかという不安が台頭してき、さらには


中国景気の先行不安も頭をもたげてきたことなどが挙げられます。





日経平均株価のボラティリティー(変動率)は高く、先週も450円上昇したと思ったら、2日後には320円安、


さらにその翌日には416円ほど上昇するなど、方向感はいまいち定まりません。


今年から「NISA」も始まり、株高への期待が大きく先行しているものの、実体は2ヵ月経過しても


昨年末の引け値からは大幅に下がった状況が続いています。


もっとも、そうは言っても「NISA」への資金流入は続いており、株価のさらなる下落を止めているのも事実です。





既に105円台の「天井」を記録してから約2ヵ月になろうとしています。


105円台半ばから4円以上も円高に振れた直接のきっかけは「2ヵ月連続の雇用悪化」でした。


しかし問題はその後の経済指標も市場予想を下回る結果が相次び、特に住宅関連指標の悪化が目を引きます。


もしかしたら、米景気の拡大は昨年末でピークアウトしたのではないかとの懸念も出始めました。





このような状況下ではドル安が進行するのもやむを得ません。


そもそも2014年の「円安が大幅に進む」との相場予測は、米景気が順調に回復することで長期金利が上昇する


一方、日本はデフレからも脱却に苦しみ、追加緩和が実施されるという、「日米金融政策の違い」が根本になっていました。


この結果、ドル高円安が進むという見立てでしたが、このシナリオに黄色信号が灯り始めています。





もっとも、それでも足許では101円台後半が底堅いのは、日本の貿易赤字の拡大があります。


また、先週までに行われたイエレンFRB議長も議会証言では米景気に対する自信を示し、さらにはFOMCで「緩和縮小」


を粛々を進めている金融当局の「自信」(?)もドル円をサポートしているいるとも言えそうです。





今後は来週に発表される「2月の雇用統計」あたりをきっかけにドル円の方向性も見えて来ると予想していますが、


ここで2月も低調な雇用状況が示されるようだと、ドル円が100円割り込んでも驚きはありません。


反対に、好調な雇用が示されるようだと、米金融当局の自信が裏付けられることになります。





2月も間もなく終わりますが、ここはこれまでの相場観を一旦白紙にして、来週の「雇用統計」を手掛かりに


ドルに対して強気を維持するのか、あるいは一旦は100円割れを予想するのかを決めてももいいのでは


ないでしょうか。


因みに個人的には100円を割り込まないと言う条件つきで、依然としてドル高予想を堅持しています。


少なくても3月に入れば「日柄調整」終え、どちらかには大きく動き始めると予想しています。






■ 今週の注目材料 ■



2/24(月)

     
  • 独   独2月IFO景況指数
  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)
  • 米   グリーンスパン元FRB議長講演



  • 2/25(火)

  • 中   中国 1月コンファレンスボード景気先行指数
  • 独   独10−12月期GDP(改定値)
  • 欧   欧州委員会、経済見通し公表
  • 米   12月FHFA住宅価格指数
  • 米   12月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   2月消費者信頼感指数
  • 米   タルーロ・FRB理事講演
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演
  • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数



  • 2/26(水)

  • 英   英10−12月期GDP(改定値)
  • 欧   メルシュ・ECB理事講演
  • 米   1月新築住宅販売件数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演



  • 2/27(木)

  • 独   独1月雇用統計
  • 独   独2月消費者物価指数(速報値)
  • 独   独 ワイトマン独連銀総裁講演
  • 欧   ユーロ圏1月マネーサプライ
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 米   1月耐久財受注
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   イエレン・FRB議長上院銀行委員会で証言
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演



  • 2/28(金)
  • 日   1月全国消費者物価指数
  • 日   1月失業率
  • 日   1月鉱工業生産
  • 独   独 ショイブレ独財務相講演
  • 欧   ユーロ圏1月失業率
  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)
  • 英   カーニー・BOE総裁講演
  • 米   10−12月期GDP(改定値)
  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
  • 米   1月中古住宅販売成約指数
  • 米   スタイン・FRB理事講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 加   カナダ12月GDP



  • 3/1(土)

  • 中   中国 2月製造業PMI(速報値)
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。