マーケット・プレディクション(3/17〜 3/21)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 100.00 〜 103.00
ユーロ/円 ・・・ 139.00 〜 144.00
豪ドル/円 ・・・ 90.00 〜 94.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3600 〜 1.4100
ウクライナの南部クリミア自治共和国で住民投票が行われ、暫定結果ではあるものの、95.5%の投票者がロシアへの
編入に賛成であることが判明しました。
オバマ大統領は住民投票自体が国際法に違反するとし、住民投票の結果は受け入れられないとの談話をホワイトハウスを
通じて発表しています。
ちょうど1週間前に米2月の雇用統計の結果を受けてドル円は103円77銭までドル高に振れましたが、ここにきて
中国景気の先行き不安に加え、ウクライナでの緊張が高まったことで安全通貨である円に対する需要が高まっている状況です。br>
先週末のNY市場では一時101円21銭まで円高が進み、この水準はロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事介入の
可能性に触れた際に円高が進んだ水準と同じことになります。
クリミアでの住民投票の結果を受けて、クリミア自治共和国はウクライナからの離脱を宣言し、ロシアに対して編入を申請する
見通しですが、欧米諸国はロシアへのさらなる制裁を発表する予定です。
こうなると、ロシアも反発することも考えられるため、ウクライナ情勢を平和的に解決する手段が徐々に遠のいて行きそうです。
今後軍事行動に発展するのかどうかは、今回の結果を踏まえてロシアのプーチン大統領がどのような判断を下すかに
かかっています。
欧米諸国との緊張がさらに高まるようだと、ドル円は100円台に突入する可能性が高まり、場合によっては100円割れも
見えてくるかもしれません。
今週はウクライナ情勢がどこまで悪化するかが最大のポイントになります。
今週は米国ではFOMCが予定されています。
過去2回のFOMCではいずれも「量的緩和の縮小」を決め、現在当初850億ドルだった毎月の資産購入額は650億ドルまで
縮小しています。
今月初めに発表された雇用統計では雇用者数が市場予想を超えていため、今回のFOMCでも順当に緩和縮小を決めるものと
予想されます。
上記ウクライナ情勢の悪化という懸念材料はありますが、現時点ではFOMCの決定に影響を与えるほどの緊張は高まって
いないと見られます。
市場の関心は、「フォワードガイダンス」を変更するかどうかという点です。
FRBはインフレ率が2.5%以下で、失業率が6.5%を上回っている限り、ゼロ利政策を継続するというアナウンスを
行っており、これを「フォワードガイダンス」と呼んでいますが、すでに失業率は6.6〜6.7%まで低下しており
目標値に近づいております。
そこで、この数値目標を引き下げるのか、あるいは数値目標そのものなくすなど、何らかの変更を行うといった見方が
高まっています。
さてウクライナ題が落ち着くまで円が買われやすい状況が続くと思われますが、その際の下値も目処は2月に記録した
100円77銭レベルです。
この水準は120日線(日足)がサポートしており、この移動平均線が再び機能するのかどうかも興味深いところです。
そして、やはりもっとも重要な水準は100円の大台ということになります。
心理的な節目ではありますが、ここが明確に下抜けすると、市場参加者の相場観に影響を与えることになることから
重要な節目と見られます。
米景気は2月の雇用統計はまずまずだったものの、発表される経済指標は強弱まちまちです。
昨年秋口以降のような力強さは見られません。
ドル円が102円から103円でもみ合いを続けてきた理由もこのあたりにあるのかもしれません。
そのため、ウクライナ情勢の緊迫でさらに上値が重くなりつつあります。
一方で、日本でも来月からの消費税増税後の景気も不透明であることから、日銀による追加緩和観測にも根強いものが
あります。
ウクライナと日本の追加緩和のいずれも、すぐに結論が出る問題ではないことから、しばらくは上値の重い展開が
続く中、下値でのドル買い需要がどの程度あるのかを確かめる動きになりそうです。
■ 今週の注目材料 ■
- 3/17(月)
欧 ユーロ圏2月消費者物価指数(改定値)
米 2月鉱工業生産
米 3月NAHB住宅市場指数
- 3/18(火)
豪 RBA議事録
独 独3月ZEW景況感指数
欧 ユーロ圏1月貿易収支
米 FOMC(19日まで)
米 2月消費者物価指数
米 2月住宅着工件数
米 2月建設許可件数件数
- 3/19(水)
日 2月貿易収支
日 黒田・日銀総講演(国際通貨研究所)
欧 EU首脳会議
英 2月失業率
英 BOE議事録(3月5日、6日分)
米 FOMC政策発表
米 イエレン議長記者会見
米 10−12月経常収支
- 3/20(木)
日 黒田・日銀総講演(日本商工会議所)
独 独2月生産者物価指数
米 新規失業保険申請件数
米 9月中古住宅販売件数
米 9月景気先行指数
米 3月フィラデルフィア連銀景況指数
3/21(金)
日 東京市場休場(春分の日)
欧 ユーロ圏3月消費者信頼感(速報値)
米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
米 スタイン・FRB理事講演
米 フィッチ 米国の格付けを発表
加 カナダ1月小売売上高
加 カナダ2月消費者物価指数
3/16(日)
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