今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/9〜 6/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  101.000 〜 104.00
ユーロ/円 ・・・  137.00 〜 142 .00
豪ドル/円 ・・・  93.00   〜  97.00
先月の日銀決定会合の後、100円80銭まで円高ドル安が進みましたが、その後ドル円は戻り調子です。


ドル安要因の一つであった、ウクライナ情勢は先週フランスで行われた「ノルマンディー上陸作戦記念式典」で


ロシアのプーチン大統領が西側諸国の首脳と対話の場を持ったことで、事態打開に向けた対話が進みそうな


状況になってきました。


またドル売りの直接的な要因でもあった米長期金利の低下傾向にも歯止めがかかったことも、ドル円反転を


サポートする役割を果たしたといえます。





ドル円はその後102円80銭まで値を戻していますが、先週末の雇用統計でも一旦は売られる場面がありましたが、


102円台半ばを維持しております。


NY株式市場では連日最高値を更新し、出遅れ気味の日経平均株価の割安感から買い戻される展開が予想されます。


株高が投資家の「リスク許容度」を高めていることで、低金利の円も売られやすいと思われます。





テクニカルでは、102円65銭あたりに、重要な「120日線」があり、さらにほぼ同じ位置に一目均衡表の「雲」も


来ており、この水準がドルの上昇を抑えていることが分かります。


先ずはこの水準を上抜けし、102円80銭辺りを試すことが求められます。


それには昨年見られた様なアベノミクスによる「ドル高株高」の再現が必要になります。





幸い、一時色あせた「アベノミクス」に対する期待感が再び活気付いてくる気配もあります。


注目の成長戦略の目玉の一つである「法人税減税」が、どうやら2015年にも実施されそうな見通しが出てきました。


世界的に高い日本の法人税を引き下げようという案ですが、税率がどこに落ち着くかは別にして、安倍首相は実施に


前向きな発言を繰り返しています。





さらに年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)の運用見直しを、株式への割合を増やすことで検討されており、


こちらも見直しがきまりそうで、いずれも株価にとってプラス材料になります。





米雇用環境は順調に拡大している一方、ECBは緩和策を決め、史上初となる「マイナス金利」の導入にまで



います。


日銀のスタンスも基本的にはECBと同じです。


追加緩和観測がやや後退していはいるものの、緩和観測がなくなったわけではありません。






このように考えると、今年後半は株価の上昇がドル円を押し上げる展開も十分想定できるのではないかと思います。


上記102円65銭から103円のレジスタンスゾーンを上抜けできれば、市場のセンチメントも大きくドル高に


傾くと予想しています。






■ 今週の注目材料 ■



6/9(月)

  • 豪 シドニー市場休場(女王誕生日)
  • 日   1−3月GDP(改定値)   
  • 日   4月国際収支
  • 日   5月景気ウォッチャー調査
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
  • 加   カナダ5月住宅着工件数



  • 6/10(火)

  • 日   5月マネーストック
  • 中   中国 5月消費者物価指数
  • 中   中国 5月生産者者物価指数
  • 英   英4月鉱工業生産   



  • 6/11(水)

  • 英   5月失業率
  • 米   5月財政収支



  • 6/12(木)

  • 豪   豪5月雇用統計
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ユーロ圏4月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏4月鉱工業生産
  • 米   5月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数



  • 6/13(金)
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 中   中国 5月工業生産
  • 中   中国 5月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏4月貿易収支
  • 米   5月生産者物価指数
  • 米  6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)





  • 6/14(日)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。