今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/1〜 9/5)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  102.50 〜 105.50
ユーロ/円 ・・・  135.00 〜 139 .00
豪ドル/円 ・・・   96.00 〜 99.00
ジャクソンホールでのイエレン議長の講演をきっかけに円売りが強まり、ドル円は先週月曜日に104円49銭まで


上昇しました。


これは週明け月曜日早朝ということもあり、市場参加者が極めて少ない時間帯だったことも円売りに拍車を


かけたと思われます。


そのためか、月曜日以降は徐々にドルの上値が重くなり、週末近くには103円台半ばまでドルが下落する場面も


見られました。





ただそれでも、これまで長く続いた101〜103円のレンジを上抜けした事実は重要だと思われます。


低ボラティリティーに苦しみましたが、ようやく本来の動きに近い状況になってきました。


しかもレンジを上抜けしたわけですから、今後年末に向かって緩やかにドル高が進むと予想します。


また、その傾向はユーロドルでも同様に見られ、ユーロに対してもドルが上昇して行くと見ています。





背景にあるのは、良好な経済指標に支えたられた早期の利上げ観測です。


イエレン議長によると、経済指標の改善スピードが想定よりは速まれば利上げの前倒しはあるとし、もちろん


改善が遅れれば、さらに利上げのタイミングも遅れるというものでしたが、FOMCでは利上げに関して活発に議論が


されていたことも明らかになっています。


議長も「タカ派」の意見を無視できなくなってきたとの見方もあります。





個人的にはこのようにドル高を想定していますが、円が買われる可能性もないわけではありません。


やはり主意したいのはウクライナ情勢での緊張が高まっている事実です。


欧州連合(EU)は30日に臨時の首脳会議を開き、ロシアが解決に向けた行動を起こさなければ1週間以内に


追加の制裁を発動することで合意しました。


本日1日にはベラルーシのキエフでロシアとウクライナの高官が停戦に向けた話し合いをすることになっていますが、


このままでは打開の糸口が見つかる可能性は極めて低いと思われます。





既に数千人規模のロシア軍兵士がウクライナ東部にいるとされるため、本格的な地上戦になることも考えられます。


ドル円には直接的には影響がないとはいえ、もし戦いが激化すれば安全通貨の円が買われることも考えられます。





今週は恒例の米雇用統計が発表されます。


前回に続き20万人の増加は見込めそうです。


8月の非農業部門雇用者数が20万人を超えると、これで7ヶ月連続でFRBが目標としている20万人超えを


達成することになります。


注意したいのは、良好な雇用統計が発表されても、その前後がドルの最高値となり、その後下落していくパターンが


定着しつつあるということです。


市場はこれまでになく、米経済指標とその先に見える利上げを意識し始めています。


その意味では、今回はこれまでとはやや異なるセンチメントの中で雇用統計を迎えることになります。





ユーロドルもついに1.3120前後まで下落し、「1.30」が徐々に近づいてきました。


ユーロショートが高水準のため、ユーロが急落する場面はありませんが、その分売り買いの回転が効いている


と言えなくもありません。


1.30台ではさすがにショートは控えたいと思います。









■ 今週の注目材料 ■



9/1(月)

  • 中   中国 8月非製造業PMI
  • 中   中国 8月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 独   独4−6月期GDP(改定値)
  • 欧   ユーロ圏8月製造業PMI(改定値)
  • 英   英8月製造業PMI
  • 米   NY市場休場(レイバーデー)     



  • 9/2(火)

  • 豪   豪7月住宅建設許可件数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 欧   ユーロ圏7月生産者物価指数
  • 米   8月ISM製造業景況指数  



  • 9/3(水)

  • 豪   豪4−6月期GDP
  • 中   中国 8月非製造業PMI 
  • 中   中国 8月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏8月製造業業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 加   カナダ中銀政策金利発表



  • 9/4(木)

  • 豪   豪7月貿易収支
  • 豪   豪7月小売売上高
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7月貿易収支
  • 米   8月ADP雇用者数
  • 米   8月ISM非製造業景況指数
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 9/5(金)

     
  • 日   7月景気動向指数
  • 独   独7月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
  • 米   8月雇用統計
  • 加   カナダ8月失業率   





  • 8/23(土)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。