今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/6〜 10/10)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  108.00 〜 111.00
ユーロ/円 ・・・  135.00 〜 140.00
豪ドル/円 ・・・   94.00 〜 98.00
長い間上昇基調が続き、「調整らしい調整がなかった」ドル円でしたが、先週水曜日110円台を


記録した後、急速に値を戻し一気に108円前後までドル売りが加速しました。


この円の巻き戻しには、日米の株価が大幅に下落したという材料はあったものの、それ程明確な理由が


あったわけではありません。


また、ECBが2日の理事会で、量的緩和に関する明言を避けたことでユーロが買い戻されて、ドルが


売られた影響はあったとしても、やや説得力に欠けます。





やはり市場関係者の多くが「110円をメドに」ポジションを積み上げてきたことも一因であると思います。


いわゆる「達成感」といわれるものが、ちょうど10月に入ったとたんに出てきたということです。


10月はヘッジファンドなどの決算があると言われており、一つの目標値まで来たことで利益確定に動いた


と思われます。


株価の下落がドル円を押し下げ、110円から値を下げたところに、投機筋の利益確定のドル売りが持ち込まれた


という、そんな図式です。





しかしやはりドル高のトレンドは変わっていません。


先週末の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想の21.5万人に対して、24.2万人と予想を上回り、


さらに8月と7月分も上方修正されました。


失業率も5.9%と2008年9月のリーマンショック以来初めて6%を割り込んでいます。


労働市場の力強い改善を背景にドル円は再び110円を目指す展開になっています。





NY市場では109円91銭までドル高が進み、ドルは円だけではなく、ユーロも1.2501とユーロ安が


進み、ポンドも1.60を割り込み、ドルが全面高の展開です。


また、金も大きく値を下げ、ドル高の影響が鮮明になった格好です。





今週はそれ程重要な経済指標はありません。


明日、日銀政策決定会合が終わり、黒田日銀総裁の記者会見が予定されています。


最近の同総裁の発言を見ると、やや円安を容認したと思える発言を繰り返しております。


「円安は日本経済にマイナスではない」と発言するなど、これまでになく最近の円安を誘導する発言に


傾いております。


一方経済界からは急激な円安に対する懸念の大合唱です。


そのため、明日の黒田総裁が記者会見の席でどのような発言をするかは興味を引くところです。





今週は急激に進んだドル高がこのまま進行するのか、あるいはユーロやポンドなども含めて、一旦ドルが売られ


主要通貨の反発が見られるのかが注目されます。


基本的なドル高トレンドは変わることはないものと予想しますが、材料出尽くしと、今月にも米国の量的緩和は


終了するとみられるが、その後の利上げのタイミングが依然として前倒しになりにくいことなどを材料に


ドルが反落することも考えられます。









■ 今週の注目材料 ■



10/6(月)

  • 豪  シドニー市場休場(レーバ−デイ)
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演  



  • 10/7(火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   10月景気動向指数
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田・日銀総裁記者会見 
  • 独   独8月鉱工業生産
  • 米   8月消費者信用残高
  • 米   IMF、世界経済見通し
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演



  • 10/8(水)

  • 日   8月国際収支
  • 日   9月景気ウォッチャー調査
  • 中   中国 9月サービス製造業PMI(速報値)
  • 米   FOMC議事録(9月16、17日分
  • 米   バーナンキ・前FRB議長講演
  • 加   カナダ9月住宅着工件数



  • 10/9(木)

  • 豪   豪9月雇用統計
  • 独   独8月貿易収支
  • 独   独8月経常収支
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演(ワシントン)
  • 英   BOE金融政策発表
  • 米   新規失業保険申請件数 
  • 米   G20(ワシントン)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 10/10(金)

      
  • 米   IMF年次総会
  • 米   9月財政収支
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  •  


    10/11(土)

  • 米   タルーロ・FRB理事講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。