今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/13〜 10/17)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  106.00 〜 109.00
ユーロ/円 ・・・  134.00 〜 139.00
豪ドル/円 ・・・   93.00 〜 97.00
ドル円は先週から急速なドル高に対する修正が働き、昨日のNY市場では一時106円76銭まで


ドル安が進みました。


この8月からのドル上昇局面では最も大きな値幅を伴ったドルの調整と言えます。





ドル安の直接の影響はNY株式市場の急落と見られます。


ダウは10月の高値1万7300ドル台から既に5.6%ほどの下落率を記録し、資金が安全資産に向かって


いることから、米国債が買われ長期金利は2.26%台まで低下して来ました。


「恐怖指数」といわれる「VIX指数」も上昇し、典型的な「リスクオフ」の流れが強まったことから、


安全通貨である円が買われ、ドル高傾向に一服感が出ている状況です。





ドル円は106円台半ばまで売られたことで、トレンドは変わっていないとしても、110円台が徐々に


遠くなり、重い印象になって来ました。


これですぐに105円まドル安が進むとは思えませんが、110円を回復するには時間的な調整が必要に


なっており、しばらく105−110円のレンジ内で推移するのではないでしょうか。





ユーロドルも1.27台半ばまでユーロ買いが進み、こちらも1.25が大きな壁なってきた印象です。


ドル円の110円と、ユーロドルの1.25がともにドル高のピークを形成し、足元ではその調整が行われて


いるところです。


もともと今回のドル高は米景気の拡大を背景に、量的緩和策が終了し、市場はいつ米当局が利上げに踏み切るかが


焦点になっていました。


現在、利上げのタイミングとしては2015年半ばがもっとも有力な見方ですが、このタイミングが前倒しに


なるのか、あるいは来年後半になるのかで、ドルが変われるか、売られるかの判断材料になっているわけです。


従って、ドル円が105円を割り込むような状況には、利上げのタイミングが大きく後ずさりする必要があります。


ウクライナやイスラム国、あるいは香港での大規模デモなど「地政学的リスク」が依然として残っている


ことはIMFなども指摘するところですが、利上げのタイミング大きく後方に後ずさりさせるとも思えません。





先週のワシントンでのG20でも求められたように、日独に金融緩和に対する圧力が増しています。


日銀は、必要とあれば躊躇なく行動を起こす、とこれまでにも何度も繰り返してきました。


日経平均株価が再び1万5000円割り込む状況です。かりにドル円が105円を割りこむ事態になれば、


さらに株価の下落につながります。まさに日銀が行動を起こす環境が整ってくると思われ、日米の金融政策の方向性が


明らかになることになります。


下値のリスクはあるとは思いますが、105−106円台はドルの買い場を探る展開で臨むべきかと思います。









■ 今週の注目材料 ■



10/13(月)

  • 日   東京市場休場(体育の日) 
  • 中   中国 9月貿易収支
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演



  • 10/14(火)

  • 日   9月マネーストック
  • 独   独10月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏8月鉱工業生産
  • 英   英9月生産者物価指数
  • 米   決算発表 → JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、インテル、ジョンソン&ジョンソン



  • 10/15(水)

  • 中   中国 9月消費者物価指数
  • 中   中国 9月生産者物価指数
  • 英   9月失業率
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   10月NY連銀製造業景況指数
  • 米   9月小売売上高
  • 米   9月生産者物価指数
  • 米   決算発表 → ブラックロック、BOA、アメックス



  • 10/16(木)

  • 欧   ユーロ圏8月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(改定値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   10月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   9月鉱工業生産
  • 米   10月NAHB住宅市場指数
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   決算発表 → ゴールドマン・サックス、グーフル



  • 10/17(金)

      
  • 米   9月住宅着工件数
  • 米   9月建設許可件数
  • 米  10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   イエレン・FRB議長講演
  • 米   決算発表 → モルガンスタンレー、GE
  • 加   カナダ9月消費者物価指数



  •  


    10/18(土)

  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。