今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(11/10〜 11/14)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  112.50 〜 116.00
ユーロ/円 ・・・  140.00 〜 145.00
豪ドル/円 ・・・   97.00 〜 101.00
10月31日の「黒田ショック」の影響が残り、先週はドル高がさらに進み、週末にはドル円が115円60銭まで


上昇し、約7年ぶりの円安水準を記録しました。


当面のターゲットと見られていた115円をあっさり抜けたことで、ドル円は新たな水準を探る展開になって


きました。


先週末に発表された10月の雇用統計でも、非農業部門雇用者数は事前予想の23.5人の増加に対して


21.4万人増と、予想は下回ったものの、9月分と8月分が共に上方修正されたことを考えると、まずまずの


結果だったと言え、雇用は順調に拡大していることが確認されています。


また、失業率の方も5.8%と先月よりも改善しており、FRBが量的緩和策を終了したことが正当化された


ともいえます。





先週はまた、ECBの理事会で追加緩和の準備を行っていることも判明し、1.25前後で底堅く推移していた


ユーロドルが一気に1.23台まで売られ、改めて日米欧の金融政策の方向性の違いが意識され、ドル円も


円売りが優勢の展開が続いています。


日銀が追加緩和を決定したと同時に、GPIFもポートフォリオの見直しを発表し、国内債から外債や、外国株


への投資を積極的に行う姿勢を明らかにしております。


国内から外への投資を増やすことで、為替市場では円売りドル買いが強まるとの思惑もあり、ドル円を一気に115円台


まで押し上げた一因になったようです。





また、ECBは早ければ年内にも量的緩和に踏み切りる可能性も高まってきました。


日銀が予想外の追加緩和を決めたことも、ECBの重い腰を動かした側面もあります。


いずれにしても、FRBが量的緩和策を終了したと同時に、日銀が素早く動き、さらにECBも日銀の後を


追うように動き出す可能性が出てきたことで、しばらくは政策の違いが相場に反映されやすい展開が続きそうです。





ドル円は雇用統計の発表直前に115円60銭まで上昇した後、もみ合いを続け、長期金利が低下したことから


利益確定のドル売りに押されて114円台まで下落し、週明けの東京では114円05銭まで下げる場面がありました。


今回のドル上昇は10月15日の105円20銭から始まっており、約3週間で10円以上の円安は、やはとスピード調整が


必要だということになります。


いわば「ヘルーコ・レクション」ともいえる状況かと思われ、基本的なドル高トレンドはもちろん今のところ変わって


いません。


113円台が維持されていれば、いずれ再度115円台を試しに行くと予想しますが、115円台が重いような展開に


なると「ダブルトップ」を形成し、すぐにもう一段の円安には行きにくいことになります。


FRBが量的緩和を終了した直後の日銀の追加緩和はそれになりにインパクトがありました。


量的緩和を決めた後の記者会見で黒田総裁は「デフレという慢性疾患を克服するには、薬は最後まで飲みきる必要がある」


という言い回しで、今後もデフレ脱却に向けての強い意志を見せていました。


その意味では今週末に行われる「G20」で、各国中銀総裁が日銀のサプライズに対してどのよな評価を下すのか


注目したいと思います。









■ 今週の注目材料 ■



11/10(月)

  • 中   中国 10月消費者物価指数
  • 中   中国 10月生産者物価指数
  • 米   10月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月住宅着工件数



  • 11/11(火)

  • 日   9月国際収支
  • 日   10月景気ウォッチャー調査
  • 米   NY債券市場休場(退役軍人の日)



  • 11/12(水)

  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産
  • 英   BOE、四半期物価報告
  • 英   10月失業率
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 11/13(木)

  • 中   中国 10月小売売上高
  • 中   中国 10月工業生産
  • 独   独10月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ECB月例報告
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   10月財政収支 



  • 11/14(金)

     
  • 欧   独7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   仏7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   伊7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(改定値)
  • 米   10月小売売上高  
  • 米  11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  •  


    11/16(土)

  • G20(オーストラリ、ブリスベーン)
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。