今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/1〜 12/5)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  117.00 〜 121.00
ユーロ/円 ・・・  145.00 〜 150.00
豪ドル/円 ・・・  99.00 〜 103.00
原油価格暴落で世界的にデフレ傾向が強まり、車社会の米国では個人消費の拡大につながり、


デフレ圧力に苦しむユーロ圏ではさらに消費者物価の低下につながる恐れがあり、今週開催される


ECB理事会での量的緩和観測が強まり、ユーロ売りにつながり易いと思われます。





一方日本にとっても原油価格の大幅下落は大きな意味を持ちます。


ある経済学者は、原油価格の大幅下落は「日銀以外の全ての国民にとってグッドニュースだ」という


コメントをしていました。


確かに、原油価格の下落はわれわれ国民にとっては強い味方です。


物価の下落、ガソリン格の下落、あるいはこれから冬場を迎える北国の人々にとっては、灯油代を


節約でき、毎日の生活に大きな影響を及ぼします。


ただ、日銀だけは手放しで喜ぶわけにはいきません。





「2年で2%のインフレ目標」があるからです。


先週発表された10月の全国消費者物価指数は「2.9%」で、消費税増税の影響を除くと、「0.9%」となり、


「2%」には遠く及びません。


10月末のWTI原油価格は80ドル台でした。それが11月に入って急落し、11月末では66ドル台と


実に17%以上も下落しています。


当然消費者物価への影響もそれなりに考えられ、11月のそれはさらに上昇率が鈍化しているものと思われます。





すぐに日銀が再追加緩和に踏み切ることはないにしても、市場には再度サプライズを期待する空気は残り、円が売られやすい


状況が想定されます。


ドル円は週明けの月曜日には、ついに119円台に乗せる場面がありました。


これまでにも何度か述べて来ましたが、「3歩前進、1歩後退」の流れは継続されていると見られます。


従って、今週にも120円前後の水準を見る可能性は高いと予想しています。





毎週週末に発表されるシカゴ先物市場の建て玉を見ると、円売り枚数は9万2千枚と、先週よりも拡大していました。


多くのの個人投資家も「120円」を見据えてポジションを構築していると思われ、やはり「120円を見ないと


収まらない相場」との印象が強まってきました。


今週は上述のように、雇用統計、ECB理事会など重要イベントが多いため、一気に120円台に乗せる可能性も


否定できません。

一方で、短期間で120円を目指す円安のスピードに対する懸念発言にも注意が必要です。









■ 今週の注目材料 ■



12/1(月)

  • 中   中国 11月製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 11月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏11月製造業景況感指数(改定値)
  • 欧   イタリア7−9月期GDP(改定値)
  • 米   11月ISM製造業景況指数  
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   フィシャー・FRB副議長講演



  • 12/2(火)

  • 豪   豪10月住宅建設許可件数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪9月住宅建設許可件数
  • 日   11月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数
  • 米   イエレン・FRB議長、学生向けにスピーチ



  • 12/3(水)

  • 豪   豪7−9月期GDP
  • 中   中国 11月非製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 11月HSBC非製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏11月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏11月非製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏10月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏7−9月期GDP(改定値)
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   11月ADP雇用者数
  • 米   11月ISM非製造業景況指数
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ブレイナード・FRB理事講演



  • 12/4(木)

  • 豪   豪10月小売売上高
  • 豪   豪10月貿易収支
  • 欧   ECB金融政策発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE金融政策発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   ブレイナード・FRB理事講演



  • 12/5(金)

     
  • 日   10月景気動向指数  
  • 米   11月雇用統計
  • 米   10月貿易収支
  • 米   10月消費者信用残高
  • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   フィシャー・FRB副議長講演
  • 加   カナダ11月失業率



  •  


    11/29(土)

  • G20(オーストラリ、ブリスベーン)
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。