今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/8〜 12/12)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  117.00 〜 123.00
ユーロ/円 ・・・  146.00 〜 151.00
豪ドル/円 ・・・  99.00 〜 103.00
ドル円はついに5日のNY市場で121円台に乗せ、その後一旦は下げたものの、121円台半ばで越週し、週明けの


東京市場でも121円台を後半まで円安が進み、NY市場の円の最安値を更新しています。。


まさに大幅な調整が見られない「3歩前進、1歩後退」の相場展開です。





考えて見たら、10月31日のあの衝撃的な「追加緩和」が発表された時のドル円は109円台前半でした。


約5週間で12円ものドル高円安が進んだことになります。


途中、麻生財務大臣による「円安スピード違反」発言などもあり、下押しする場面もありましたが、


結局目先の「目標値」である120円台超えるドル高が進行しました。





市場は依然としてドルの先高感に支配されているように思います。


とりわけ先週末の雇用統計は米景気に対する強気の見方をさらに増幅させるのに十分な内容でした。


今後、仮に利益確定のドル売りが優勢になるとしても、それには何か大きな材料も必要になってきそうです。


年内に残っている材料を見渡せば、衆議院選挙、そして今年最後のFOMC辺りという


ことになります。





年内も残すところあと20日程度です。このペースで円安が進むと、2007年6月に記録した124円14銭まで


円安が進むという「大胆な見方」も全くないとは言い切れない状況になってきました。


私も含めて、多くの専門家は「いつかは大きな調整局面がある」と予想してきましたが、空振りに終わっています。


まさに「狼少年」状態です。


ただそれでもここから積極的にドルを買っていくにはリスクが高いと思います。


レベル感でドルを売るのも危険ですが、ここからのドル買いにも注意が必要です。


しばらくは成り行きを見守るしかありません。


押し目でのドル買いも一旦下げトレンドに突入したら、安易に手を出せません。





ドル強気の背景は、言うまでもなく日米欧の景気の先行きと、それに伴う金融政策の違いです。


来年には利上げが見込まれている米国では、その前段階として来週16−17日に行われる、今年最後のOMCで


これまで盛り込まれて来た「相当な期間」という文言が削除される可能性が高まってきました。


もしこの文言が削除されれば、FRBによる利上げに向けてのメッセージと受け止めることが出来、ドル高が


さらに強まる可能性もあります。





一方日本で週明けの月曜日に7ー9月期GDPの改定値が発表されました。


市場は、速報値に対する上方修正を期待していましたが、結果は速報値の「-1.6%」に対して「-1.9%」と


さらに落ち込んでいました。


10月末に追加緩和に踏み切ったばかりの日銀ですので、すぐに再追加緩和はないとしても、円安要因と


捉えることができます。


このように、来年もさらに日米欧の金融政策の違いが浮き彫りになると考えると、今回の円安の嵐はまだやまない


のかもしれません。









■ 今週の注目材料 ■



12/8(月)

  • 日   7−9月GDP(改定値)  
  • 日   10月国際収支
  • 日   11月景気ウォッチャー調査
  • 中   中国 11月貿易収支
  • 独   独10月鉱工業生産
  • 米   11月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 加   カナダ11月住宅着工件数



  • 12/9(火)

  • 独   独10月貿易収支
  • 独   独10月経常収支
  • 英   英10月鉱工業生産



  • 12/10(水)

  • 中   中国 11月消費者物価指数
  • 中   中国 11月生産者物価指数
  • 中   中国 11月マネーサプライ
  • 米   11月財政収支   



  • 12/11(木)

  • 豪   豪11月雇用統計
  • 独   独11月消費者物価指数
  • 欧   ECB月例報告
  • 米   11月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数



  • 12/12(金)

  • 中   中国 11月小売売上高
  • 中   中国 11月工業生産
  • 欧   ユーロ圏10月鉱工業生産 
  • 米   11月生産者物価指数  
  • 米  12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 



  •  


    12/13(土)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。