今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/9〜 2/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  116.00 〜 121.00
ユーロ/円 ・・・  131,00 〜 136.00
豪ドル/円 ・・・  90.00 〜 94.00
先週のドル円は膠着相場が続き、週末の雇用統計発表直前までは約1円程の値幅しかなく、上も下もがっちり


バンドされた相場つきでした。


「日足」では一目均衡表の「雲の上限」が抜け切れず、何度も雲抜けを試しては押し戻されて来ました。


週末に発表された雇用統計はややサプライズでしたが、119円台前半まで急上昇したドル円でも、この雲を


抜け切れていません。





今回は1月の雇用者数が上振れしただけではなく、昨年の12月と11月分も大幅に上方修正されました。


そして、最も注目されていた「平均給与」は前月分の「−0.2%」から、「+0.5%」と、こちらも


事前予想を上回ったことで、「6月に利上げ」を予想する確率が高まり、米長期金利が約1ヶ月ぶりに1.95%


まで上昇し、ドルを押し上げた格好になりました。





今回の雇用統計では、雇用者数の大幅増加だけではなく、「質」の面でも時間給賃金が改善し、さらに労働参加率も


僅かですが改善していました。


正社員として働きたいとする人が増えたことで、失業率は僅かに悪化しています。





先週は豪準備銀行が、予想外の利下げを決め、カナダ中銀の下げを含めて、中央銀行による「利下げ競争」


の様相になっています。


原油価格の大幅下落にともなう、景気の先行きの不透明感が台頭していることで先制的な政策運営をとった面も


ありますが、原油価格の動向が世界経済に大きな影響を与えていることに、改めて驚かされます。





引き続き米国の利上げが6月なのか、あるいは9月以降に後ずれするのかが、今後の相場の方向性を決定しそうですが、


今月24日にはイエレン議長が上院で議会証言を行います。


週末の良好な雇用統計の結果を受けて、利上げに関する認識をどのように変化させたのを確かめることが出来そうです。


いわば、利上げに関するい議長からのメッセージを受け取ることになります。


そして、その後3月の初めには2月の雇用統計が発表され、ここでも雇用の回復力に強さを確認できれば、3月17−18日の


FOMCへと「6月利上げ観測」が高まって行くことになります。





このように、利上げに向けた下準備が徐々に整っているのようには見えますが、一方で、ギリシャを巡る混乱はまだ収束して


いません。


ブルームバーグニュースでは、グリーンスパン元FRB議長は、ギリシャのユーロ圏からの離脱は避けられないと


見ていることを報じています。


ギリシャ問題とウクライナ問題は依然して、一夜にして市場を「リスク回避」の円買い向かわせるリスクをはらんでいる


ことも忘れてはいけません。









■ 今週の注目材料 ■



2/9(月)

  • 日   12月国際収支
  • 日   1月景気ウォッチャー調査
  • 独   独12月貿易収支
  • 欧   G20(イスタンブール)
  • 米   1月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 加   カナダ1月住宅着工件数



  • 2/10(火)

  • 中   中国 1月消費者物価指数
  • 中   中国 1月生産者物価指数
  • 英   英12月鉱工業生産
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 2/11(水)

  • 日   東京市場休場(建国記念日)
  • 米   1月財政収支
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演 



  • 2/12(木)

  • 豪   豪1月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産
  • 欧   EU首脳会議
  • 英   BOE、四半期物価報告
  • 米   1月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数



  • 2/13(金)

  • 中   中国 1月景気先行指数
  • 欧   ユーロ圏10−12月期GDP(速報値)
  • 欧   独1−3月期GDP(速報値)
  • 欧   仏1−3月期GDP(速報値)
  • 欧   ギリシャ1−3月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏12月貿易収支
  • 米  2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演


     


    2/7(土)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。