今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(3/2〜 3/6)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  118.00 〜 122.00
ユーロ/円 ・・・  130,00 〜 136.00
豪ドル/円 ・・・  92.00 〜 95.00
先週はイエレン議長の議会証言が、市場の期待に反してやや「ハト派」的だったことを受けて、119円台後半まで


上昇したドル円は118円台に押し戻されました。


119円台半ばから120円に掛け、上値がやや重くなていますが、それでも現時点で118円を割りこむ気配は


ありません。


米長期金利が2%前後を維持していることや、日米欧で株価が堅調に推移しており、これが投資家の


「リスク許容度」を高め、低金利の円には資金が向かいにくいことがドルの下支えになっていると思われます。





イエレン議長は議会証言で、利上げをする場合フォワードガイダンスを変更することを示唆しました。


しかし、だからと言ってすぐに利上げするわけではなく、「少なくとも今後2回の会合で」で利上げすることは


ないことも言明しています。


同時にフォワードガイダンスの変更後は、どの会合でも利上げはあり得るとも述べています。





こうなると声明文にある「辛抱強く」との文言が外されるタイミングが極めて重要になってきます。


仮に次回3月17〜18日のFOMCでこの文言がが外されれば、6月のFOMCでの利上げの可能性も


ないわけではありません。


その際に重要な判断基準になるのが、今週末に発表される「2月の雇用統計」ということになります。





前回のように雇用者数が大きく上振れると俄然6月利上げ観測が高まることになります。


事前予想は現時点で24万人の増加ですが、これが30万人を超えているようだとドル高に振れると予想されますが、


その際米株式市場がどのような反応を示すのかも重要になってきます。


金利上昇が株価にとってはネガティブだからです。





ただ仮に利上げが決定されても、その後の利上げのペースは極めて緩やかなものになることも確認されています。


従って、利上げ決定後の株価の下落も一時的なものに留まると予想していますが、今後さらに大幅なドル高が進むようだと


グローバルに企業活動を展開する米企業への影響が拡大し、「円は安すぎる」などといった、円安批判が出ることも


想定されます。





ただ、それはまだまだ先の話で、日米金融当局の規制策の方向性の違いが為替相場に緩やかに効いてくる展開を


予想しています。


言うまでもなく、今週末の2月の雇用統計が極めて重要な意味を持ってきます。









■ 今週の注目材料 ■



3/2(月)

  • 中   中国 2月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏1月失業率
  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)
  • 英   英2月製造業PMI
  • 米   1月個人所得
  • 米   1月個人支出
  • 米   1月PCEコアデフレター
  • 米   2月ISM製造業景況指数
  • 米   バーナンキ・前FRB議長講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演



  • 3/3(火)

  • 豪   豪1月住宅建設許可件数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   2月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏1月生産者物価指数
  • 加   カナダ10−12月期GDP



  • 3/4(水)

  • 豪   豪10−12月期GDP
  • 中   中国 2月HSBC非製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏2月非製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏1月小売売上高
  • 米   2月ADP雇用者数
  • 米   2月ISM非製造業景況指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演


    3/5(木)

  • 豪   豪1月小売売上高
  • 豪   豪1月貿易収支
  • 欧   ECB金融政策発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE金融政策発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 3/6(金)

  • 日   10月景気動向指数
  • 独   独1月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏10−12月期GDP(改定値)
  • 米   2月雇用統計
  • 米   1月貿易収支
  • 米   1月消費者信用残高


     


    3/8(日)

  • 中   中国 月貿易収支
  • 米   夏時間開始

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。