今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(3/16〜 3/20)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  119.00 〜 123.00
ユーロ/円 ・・・  125,00 〜 131.00
豪ドル/円 ・・・  90.00 〜 94.00
先週は火曜日に、昨年のドル高値である121円85銭を抜き、122円04銭までドル円は上昇しました。


約3ヶ月振りに高値を更新したわけですが、その日のNY市場では、株価の大幅安が引き金となり、一旦は


121円台を割り込む水準まで反落しましたが、その後もドル円は堅調に推移し、121円35近辺で


先週の取引を終えています。





3月に入りECBが大規模な量的緩和を開始したことから、ユーロ圏の国債が軒並み買われ、利回りが


急低下しています。


金利低下を背景にユーロが対ドルを中心に大幅に下落し、「ドル高ユーロ安」が進行したことも、ドル円が


堅調に推移している理由の一つとみることも出来ます


ユーロドルが今後、1.0(パリティー)に向って下落するとの相場観に立てば、ユーロ円の下落はあったとしても


ドル円の大幅下落は見込みにくいといえるでしょう。





さて、今週はいよいよFOMCが開催され、金融政策が変更になるかどうかの手がかりを得ることが出きます。


足元では、「辛抱強く」という文言が削除されるという見方が、市場のコンセンサスになりつつあります。


もしそうだとすれば、今後のFOMC日程で、6月が利上げの最短時期となります。


市場は、それを意識しながらドル買いを進めているとも言えます。


株価が大きな調整を見せ、さらに債権も上値が重く、金利が高止まりしているのもその証左です。





市場もじわじわと利上げ観測を織り込んできており、ポジションも積みあがりつつあるように思います。


従って、「辛抱強く」という文言が削除されたとしても、それに伴うドル買いには限度があるかもしれません。


むしろ、その先で6月利上げ観測が後退したケースの方が、為替の振幅は大きいような気もします。





もっとも6月利上げ観測が後退しても、9月には利上げが実施される可能性は極めて高いと思われます。


セントルイス連銀のブラード総裁は、英国フィナンシャル・タイムズ紙とのインタビューで「(利上げは既に)br>

やや遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える。」


と述べています。


この発言に象徴されるように、上記文言が削除される可能性は高まっていますが、それが直ちに利上げに結びつくとは


かぎらないという点には注意が必要です。


会合後のイエレン議長の発言には、これまで以上に市場は神経質です。





本邦でも、今週は日銀政策会合があり、ここは無風だとしてもその後の黒田総裁の発言には注意が必要です。


特に20日には、東京、有楽町の日本外国特派員協会で講演を行いますので、総裁就任2年を迎え「2年で2%インフレ」


を、どのように総括するのかにも注目が集まります。












■ 今週の注目材料 ■



3/16(月)

  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演(フランクフルト)
  • 米  3月NY連銀製造業景気指数
  • 米   2月鉱工業生産
  • 米   3月NAHB住宅市場指数



  • 3/17(火)

  • 豪   RBA議事録
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田日銀総裁記者会見
  • 独   独3月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)
  • 米   2月住宅着工件数
  • 米   2月建設許可件数



  • 3/18(水)

  • 日   2月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏1月貿易収支
  • 英   英2月失業率
  • 英   BOE議事録
  • 米   FOMC政策金利発表
  • 米   イエレン議長記者会見


    3/19(木)

  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   3月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   2月景気先行指標総合指数
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総退任
  • 加   カナダ1月小売売上高
  • 加   カナダ2月消費者物価指数



  • 3/20(金)

  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(2月17、18日分)
  • 独   独2月生産者物価指数  
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演


     


    3/22(日)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。