今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/8 〜 6/12)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  123.00 〜 127.00
ユーロ/円 ・・・  136.00 〜 141.00
豪ドル/円 ・・・  94.00  〜 97.00
ドル円は先週ついに、節目でもある125円まで上昇し、その後は123円台まで反落しました。


125円台はワンタッチといった状況で、さすがに急激なドル高に対する警戒感も出てきたようで、


124円台半ばからはやや上値の重い展開も見られましたが、しかし週末の雇用統計で、その雰囲気も


一蹴された印象です。


5月の雇用統計では、雇用者数が予想を大きく上回る28万人だったことで、ドル円は125円68銭


まで上昇、直近のドルの高値を更新しています。





雇用統計では、失業率が5.5%と、前の月から0.1%悪化したものの、これは仕事を探そうと


した人がが増えたことを意味し「前向きな指標悪化」と捉えられ、実際に労働参加率は前の月から改善しており、


仕事を見つけやすい環境になってきたことが窺えます。


今後、雇用が順調に増えれば、家計収入も増加し、個人消費の拡大につながるとの想定もできそうです。


米国では5月の自動車販売も過去最高水準にまで増加し、好調な個人消費を物語っています。


注目の小売売上高は11日に発表され、ここでも好調な個人消費を裏付けるよう内容だと、もう一段の


ドル高につながる可能性があります。





ドル高が進んだことで、専門家の間では130円という声も聞こえ始めました。


確かに、今の上昇スピードで行けば、その遠くない時期に130円達成もあり得るでしょう。


ただ、それは今のスピードで上昇すればという仮定の話です。

ドル円は約13年ぶりのドル高を記録したわけですが、このまますんなり130円に行くとも思えません。





まず第一にそのそも上昇スピードが早すぎます。


ここに来て、米長期金利もドル高に引っ張られるように上昇して来ました。


しかしまだ2.4%で、昨年末に3.0%まで上昇したころに比べると、絶対的な水準は高いとはいえません。


この時のドル円の水準は122円以下でした。




2つ目は米景気の拡大を材料に、ドル円はもう少し上値を試すことになろうかと思いますが、今後急激な円安が起こると


国内外から円安批判の声も上がってきそうです。


先週も、麻生財務大臣が「荒っぽい」と発言したことで、123円台後半までドルが売られる場面もありました。


ここからの5円は、そのような発言が増える可能性をより多くすると思われます。


もっとも、それでも現在のドル高円安は「ドルが買われている」ことが原因で、円がとりわけ弱いわけではないと


見られます。


米国側から目立った円安批判が出ないのも、米国にその原因があるからといえます。









■ 今週の注目材料 ■



6/8(月)

  • 日   1−3月GDP(改定値)
  • 日   4月国際収支
  • 中   中国 5月貿易収支
  • 独   独4月鉱工業生産
  • 独   独4月貿易収支
  • 独   独4経常収支
  • 独   先進国首脳会議(独、バイエルン州)
  • 米   5月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 加   カナダ5月住宅着工件数



  • 6/9(火)
  • 中   中国 5月消費者物価指数
  • 中   中国 5月生産者物価指数



  • 6/10(水)

  • 英   英4月鉱工業生産
  • 米   5月財政収支


    6/11(木)

  • 豪   豪 5月雇用統計
  • 中   中国 5月小売売上高
  • 中   中国 5月工業生産
  • 米   5月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数



  • 6/12(金)

  • 欧   ユーロ圏4月鉱工業生産
  • 米   5月生産者物価指数
  • 米  6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)


     


    6/13(土)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。