今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/27 〜 7/3)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  121.00 〜 124.00
ユーロ/円 ・・・  133.00 〜 139.00
豪ドル/円 ・・・  92.00  〜 96.00
先週はギリシャ問題に引っ張りまわされた週でした。


週初は、チプラス政権が提案した新改革案を巡り、「合意は近い」との観測が広がり、日経平均株価が


今年最大の上げ幅を記録するなど、安心感が広がったことで、世界的な株価上昇につながりました。





しかし、週後半にはユーロ圏財務相会合でも溝が埋まらず、「事態は後退しつつある」とメルケル独首相が


語るなど、交渉が難航しました。


残された日数が限られる中、週末の協議が注目されていましたが、チプラス首相は7月5日に国民投票を行い、


国民にユーロ圏残留を望むのかどうかの判断を仰ぐとし、そのため今月末に期限の来る返済を延期して欲しいと


債権国側に要請しましたが、これが拒否され、これで「ゲームセット」との印象があります。





これまでにも何度も交渉を重ね、そのたびに改革案を小出しに見せてきましたが、結局反緊縮のスローガンを


掲げて政権を樹立した経緯もあり、国民側に立った改革案しか出せませんでした。


そのため、ユーロ圏側も、これ以上相手側の作戦にはまっていては、ドイツなど議会からも批判されることになり、


最終通告を行ったということのようです。





これで、国民投票をやめるか、あるいは実施して、ユーロ圏残留を決めるかしない限り、ギリシャは財政破綻することに


なります。


もっとも国民投票の結果、仮にユーロ圏残留を決めたとしても、明日の返済期限には間に合わず、債務不履行は


決定的です。


ECBなども、今後はギリシャの破綻による金融不安の影響を出来るだけ最小限にくい止めるかに、政策の軸足を


移すようです。





ギリシャ国内では預金の流出が止まらず、支援が断ち切れたことで、週明けはさらにその動きが加速しそうです。


ギリシャ政府は、「資本規制」を実施して、銀行から預金を引き出せないようにする模様ですが、


取り付け騒ぎが起こる可能性もあります。





ギリシャはユーロ圏から離脱すれば、ユーロ圏に加入する前まで使っていた通貨「ドラクマ」を再び


使うことになろうかと思いますが、財政赤字と高い失業率、さらにはこれと言った産業もないことから、


「ドラクマ」は為替市場で大きく売られ、インフレ率が急速に高まり、結局国民生活に相当な悪影響が


でることは必至です。


一方で、ギリシャトという「悪材料」がなくなるユーロ圏にとって、買い材料になり、1999年発足の通貨


「ユーロ」にとっても、大きな分岐点になることを意味します。









■ 今週の注目材料 ■



6/29(月)

  • 日   6月鉱工業生産
  • 独   独6月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月景況感指数
  • 米   5月中古住宅販売成約指数



  • 6/30(火)
  • 独   独6月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏5月失業率
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(速報値)
  • 英   英1−3月期GDP(確報値)
  • 米   4月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   6月消費者信頼感指数



  • 7/1(水)

  • 豪   豪5月住宅建設許可件数
  • 日   6月日銀短観
  • 中   中国 6月非製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 6月製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 6月HSBC製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月製造業PMI(改定値)
  • 英   英6月製造業PMI
  • 米   6月ADP雇用者数
  • 米   6月ISM製造業景況指数


    7/2(木)

  • 欧   ユーロ圏5月生産者物価指数
  • 欧   ECB議事要旨
  • 米   6月雇用統計
  • 米   新規失業保険申請件数



  • 7/3(金)

  • 豪   豪5月小売売上高
  • 中   中国 6月HSBC製造業PMI(速報値
  • 欧   ユーロ圏5月小売売上高
  • 米   NY市場休場(独立記念日の振替休日)


     


    6/20(土)


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。