今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(11/9〜 11/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  121.00 〜 125.00
ユーロ/円 ・・・  128.00 〜 135.00
豪ドル/円 ・・・  84.00  〜 88.00
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先週は緩やかなドル高が続き、一時は123円台までドルが買われ、約3月半ぶりのドル高円安に


振れました。


イエレン議長をはじめ、FOMCの有力メンバーが、経済指標次第とはしながらも、12月の利上げに


前向きな姿勢を見せたことが背景です。


その結果市場参加者は、日欧ではさらになる緩和観測が強まり、米国ではいよいよ金融引き締めに


舵を切るといった、金融政策の方向性の違いに注目してドル買いを進めている状況です。





12月の利上げ判断に大きな影響を与える10月の雇用統計が発表されました。


失業率は、市場予想を下回る5.0%で、2008年以来の低水準です。


注目の非農業部門雇用者数は、サプライズの27.1万人の増加でした。


市場予想が18.5万人だったことを考えると、大幅な上振れです。


翻ってみると、イエレン議長をはじめ、FOMCの主要メンバーは、米景気の先行きに非常に


楽観的でした。


ある意味、雇用の大幅増加を読んでいたような自信を見せていた気もします。





これで、12月利上げはかなりの確率で行われるものと予想します。


12月には最後の雇用統計が発表されますが、現時点では、そこでよほど下振れしないかぎり


利上げには影響を与えないと思われます。


いよいよ米国は、金融引き締めへの舵を切ることになります。





先週末の雇用統計発表後には、利上げ観測の高まりからドルは主要通貨に対して全面高の展開に


なり、ドル円は123円台前半まで、ユーロドルは1.07目前までドルが買われています。


特にユーロドルは1.0705と、今年4月以来のユーロ安水準を記録しています。


ユーロ圏では、ECBが12月にも追加緩和に踏み切る可能性が高く、そこに米国の利上げが


加わったことで、米欧の金融政策の方向性が鮮明になり、ユーロ売り、ドル買いが強まったと


思います。


この辺りが方向性は同じとしても、確実性が日米とそれとは異なる点で、ユーロ円の下落圧力に


なって来ると予想されます。





ドル円は122円を上抜けしたしたことから、上昇トレンドが強まると予想しますが、


同時に、ここからのドルロングで攻める戦略には注意が必要かと思います。


ドル高が一段と進めば、米企業決算に与える影響も一段と厳しさを増します。


また、新興国への影響も再び注目されることになるでしょう。


さらにドル高が進むと、いわゆる「黒田ライン」にも接近することになります。





しばらくは利上げという材料を糧に、ドルが買われる地合いが続くかもしれませんが、まだ手放しで


ドルを買っていけばいいというわけではありません。


FRBは、仮に利上げが始まったとしても、「「そのペースは極めて緩やかになる」と、再三


繰り返していることでも分かるように、「利上げ決定」が材料出尽くしにならないとも限りません。









■ 今週の注目材料 ■



11/9(月)

  • 日   10月マネタリーベース
  • 独   独9月貿易収支
  • 欧  OECD経済見通し
  • 米   10月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月住宅着工件数



  • 11/10(火)

  • 日   9月国際収支
  • 日   10月景気ウォッチャー調査
  • 英   英10月生産者物価指数
  • 英   英10月消費者物価指数



  • 11/11(水)

  • 中   中国 10月小売売上高
  • 中   中国 10月工業生産
  • 英   英10月失業率
  • 米 債券市場休場(ベテランズデー)



  • 11/12(木)

  • 豪   豪10月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   10月財政収支
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演



  • 11/13(金)

  • 日   9月鉱工業生産(確定値)
  • 独   独7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月貿易収支
  • 米   10月小売売上高
  • 米   10月生産者物価指数
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演



  •  
    11/14(土)

     



    11/15(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。