今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/11〜 1/15)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  115.00 〜 119.00
ユーロ/円 ・・・  126.00 〜 131.00
豪ドル/円 ・・・  80.00  〜 85.00
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先週は、中国の人民元安とそれに伴う株安から、金融市場だけではなく、関連する多くの市場が混乱しました。


昨年末には120円台で取引を終えたドル円は116円台後半までドル安円高が進み、日経平均株価の方も


1万9000円台から一時は1万7300円を割り込む水準まで下落してきました。


まさに、年を越えたとたん「別世界」に飛び込んだような状況です。


うら暖かな春から、一気に厳冬にジャンプしたとも言えます。





先週末に発表された米12月の雇用統計では、失業率は5%と市場予想と変わらず。


非農業部門雇用者数は市場予想の20万人に対して、29.2万人でした。


この発表を受けてドル円は128円台後半までドル高が進みましたが、原油価格がジリジリと値を


下げると、上昇していた株価がマイナス転じ、それに伴って円高ドル安が進み、結局117円台前半で


引ける、いやな引け方をしています。





日本が祝日の昨日も、朝方にはランド円のストップロスの売りなどが出て、116円70銭までドル安が進み、


ついに116円台にまで水準が下がって来ました。


ここまで来ると、昨年8月の116円17銭という水準が意識されます。


今回のドル安は明らかに、中国発の世界景気に対する不安が震源地になっています。


人民元安が進んでいることから、中国景気は予想以上に悪いのではないかといった懐疑的な見方が


広がって、これが市場参加者の「リスクオフ」姿勢を強めている状況です。





上述のように、足元の米労働市場は極めて好調です。ただ、米国は年末に向けて労働市場が逼迫する傾向が


あるのも事実です。


昨年は厳しい寒波のせいで、年明けから雇用の拡大に急ブレイキがかかりましたが今年は異常な


暖冬のため、その心配はないようです。


心配なのは、株価の大幅な下落が個人消費を鈍らせ、これが景気の足を引っ張る懸念です。


米国の場合はGDPの7割を個人消費が占めています。


その個人は、資産の多くを株式に投資しているため、株価の大幅下落は消費者心理を悪化される懸念が


あります。





年明けの最初の1週間で5日続落した株価。すでに売られすぎのサインは出ていますが、なかなか反転の


きっかけがつかめないでいます。


何がきっかけで、原油が反発し、株価が反転するのか見極めが付きにくい状況ですが、ここは焦らず、


冷静に判断する必要があります。


米国の利上げの可能性がなくならないという前提に立てば、日米欧の金融政策の差は歴然としています。


今週は、どこかで反転の兆しがあるのでは予想しています。









■ 今週の注目材料 ■



1/11(月)

  • 日 東京市場休場(成人の日)
  • 米   12月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 加   カナダ12月住宅着工件数



  • 1/12(火)

  • 日   11月国際収支
  • 日   12月景気ウォッチャー調査
  • 英   英12月鉱工業生産
  • 米   オバマ大統領、一般教書演説
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 1/13(水)

  • 中   中国 12月貿易収支
  • 米   12月財政収支
  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演



  • 1/14(木)

  • 豪   豪12月雇用統計
  • 独   独2015年GDP
  • 欧   ECB議事要旨
  • 英   BOE金融政策発表
  • 英   BOE議事録
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米  企業決算 → JPモルガンチェース、インテル
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 1/15(金)

  • 欧   ユーロ圏11月貿易収支
  • 米   12月小売売上高
  • 米   12月生産者物価指数
  • 米  1月NY連銀製造業景気指数
  • 米   12月鉱工業生産
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米  企業決算 → ブラックロック、ウェルズ・ファーゴ、シティーグループ
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演



  •  
    1/9(土)

  • 中   中国 12月消費者物価指数
  • 中   中国 12月生産者物価指数  



  • 1/10(日)

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。