今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/9〜 5/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  105.00 〜 109.00
ユーロ/円 ・・・  119.00 〜 124.00
豪ドル/円 ・・・  77.00  〜 82.00
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先週、ドル円は日本が大型連休のさなかに105円55銭まで売られ、ついに大きな節目の105円が


視野に入って来ました。


4月28日の日銀決定会合で追加緩和が見送られたことで、連日大台を切り下げてきたドル円は


既に6円強も円高ドル安が進んでいます。


ドルの先安観が強まっていた状況の中、日銀が緩和期待の高かった金融会合でも動かなかったことで、


さらに円高に拍車が掛かった格好になっています。





週末には介入警戒感や雇用統計を前に、107円台半ばまで値を戻したものの、4月の雇用統計発表を


受け、106円台半ばへと再び下値を試す展開に見えましたが、米株価の上昇に107円台で戻って


来ました。


依然としてリスクは下方にあり、105円を試す可能性は否定できません。


4月の雇用統計では、頼みの労働市場にも先行き不安が広がって来ました。





非農業部門雇用者数は16万人と、7カ月ぶりの低水準でした。さらに前月と、前々月も揃って下方修正され


好調だった雇用の伸びにも鈍化の兆しが見えてきました。


6月のFOMCまでにはまだ1回雇用統計を確認できますが、昨年秋口以降の雇用の伸びとは、明らかな


変化を見せていると言えます。


また、今回の結果がFOMCの利上げ時期に影響を与えることにもなるでしょう。





目先の焦点は、105円を割り込むのかどうかです。


米利上げ観測が後退する中ドル円が下落し、110円を大きく超えていく材料は見つけにくい状況です。


110円台に戻す前に、一度は105円を試しに行くと予想していますが、仮に105円を割り込んだ場合に


政府日銀が介入できるのかどうかも、今後の大きなポイントになります。


麻生財務大臣は週明け9日の参院決算委員会で、円相場の急激な変動は望ましくないとして、「われわれ


としては当然、介入する用意があるということを申し上げるということになると存じる」と発言しています。


(ブルームバーグ)


これまでも麻生財務大臣が急激な円高に対して懸念を表明することは何度もありましたが、「介入」と言う


言葉をここまではっきりと使うことは珍しく、急激な変化には市場介入するという強い意志を感じなくも


ありません。


個人的にはその水準は100−105円のどこかではないかと予想しています。





今週は米国からは重要指標の発表はありません。


敢えて挙げるとすれば、13日に発表される4月小売売上ということになります。


したがって、予想レンジも105円台半ばから108円台半ばくらいかと思いますが、


引き続き株価の動きと原油価格には注目しておかなければなりません。


また、2017年4月からの消費税増税を延期するのか、予定通り実施するのかの判断にも


注意が必要です。


安倍首相は26−27日の伊勢・志摩サミット後に判断するとしていますが、そのヒントでもあれば


日本の株価にも大きな影響を与えることになります。









■ 今週の注目材料 ■



5/9(月)

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(3月14日、15日分)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ギリシャ金融支援協議)
  • 米   4月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 加   カナダ4月住宅着工件数



  • 5/10(火)

  • 中   中国4月消費者物価指数
  • 中   中国4月生産者物価指数
  • 中   中国4月マネーサプライ
  • 独   独3月鉱工業生産
  • 独   独3月貿易収支
  • 独   独3月経常収支
  • 英   英3月貿易収支



  • 5/11(水)

  • 日   3月景気動向指数
  • 英   英3月鉱工業生産
  • 米   4月財政収支



  • 5/12(木)

  • 日   日銀金融政策決定会合における主な意見(4月27、28日分)
  • 日   3月国際収支
  • 日  4月景気ウオッチャ調査
  • 欧   ユーロ圏3月鉱工業生産
  • 英   BOE金融政策発表
  • 英   BOEインフレ報告
  • 英   BOE議事録
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演



  • 5/13(金)

  • 日   黒田日銀総裁講演(内外情勢調査会)
  • 独   独1−3月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏1−3月期GDP(改定値)
  • 米   4月小売売上高
  • 米   4月生産者物価指数
  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  •  
    5/14(土)

  • 中   中国 4月小売売上高
  • 中   中国 4月鉱工業生産  



  • 5/15(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。