今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/30〜 6/3)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  108.00 〜 112.00
ユーロ/円 ・・・  121.00 〜 126.00
豪ドル/円 ・・・  78.00  〜 82.00
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先週は「仙台G7」や「伊勢志摩サミット」と重要イベントをこなしたものの、ドル円は119円台半ばから


110円台半ばと、ほぼ1円の値幅に収まっています。


両イベントでは突っ込んだ議論にはならず、「通貨安競争は避ける」という点と「世界経済は下振れリスクが


ある」という点では合意しましたが、それ以上でも、それ以下でもありませんでした。


やや政治的イベントの色彩を強めた印象です。





一方で、FOMCメンバーが判で押したように「近い将来の利上げ」の可能性に言及し、6月利上げ観測が


急速に高まった中でのイエレン議長の講演が注目されました。


議長は講演で、「数カ月以内に利上げをするのが適切になるだろう」と発言し、これまでのFOMCメンバーと


同様の発言内容でした。





この発言を材料に、ドル円は週明けの月曜日には111円台に乗せ、一時は111円44銭までドル高円安が


進んでいます。


今月3日には105円55銭までドルが売られ、急速に円高が進みましたが、その一つのきっかけになった


4月の日銀金融政策決定会合直前の水準までドル円は回復したことになります。





ここからがドル円の正念場と見ています。


日銀の「ゼロ回答」からドルが急落し、「日銀ショック」とまで言われた水準に戻ったこともありますが、


テクニカル的にも「日足」の雲の中に入り、その上限に達したところです。


この水準を明確に抜ければ、「雲に抜け」が完成し、112円台程度までドル高が進むことも考えられますが、


ここで一旦上昇が抑えられることも予想されます。





今週は再び材料にこと欠きません。


先ずは2日(木)にはOPEC総会がオーストリアのウイーンで開かれます。


この総会を経て、原油価格がどのような動きを見せるのか。もし45ドルを割り込むようなら、米株式市場が


下落し、円高方向に作用しそうですが、50ドル台を固めるようだと、リスクオンの流れが加速し、円が


売られやすい状況になりそうです。





そして3日(金)は、言うまでもなく恒例の雇用統計です。


現在、予想は16万人の増加と、先月と同じ水準を予想していますが、この内容だと、6月の利上げの可能性は


五分五分と見ています。


先週末のイエレン議長の講演では、「ここ数ヶ月」という発言でした。


常識的に見れば6月か7月のFOMCでの利上げが想定されます。


16万人を大きく上回るようなら6月の利上げの可能性がさらに高まることになります。


ドル円がこの水準辺りを天井に再び110円を割り込んでいくのか、あるいは110円台を固めて


110−115円のレンジを形成していくことになるのか、今年前半の正念場です。









■ 今週の注目材料 ■



5/30(月)

  • 独   独5月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏5月景況感指数
  • 英   英スプリングバンクホリデー(金融市場は休場)
  • 米 株式、債券市場休場 (メモリアルデー)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(ソウル)



  • 5/31(火)

  • 豪   豪4月住宅建設許可
  • 日   4月失業率
  • 日   4月鉱工業生産
  • 独   独5月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏4月失業率
  • 米   4月個人所得
  • 米   4月個人支出
  • 米   4月PCEコアデフレーター
  • 米   3月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   5月消費者信頼感指数
  • 加   カナダ1−3月期GDP



  • 6/1(水)

  • 豪   豪1−3月期GDP
  • 中   中国 5月製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 5月非製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 5月財新製造業PMI
  • 欧   OECD、16年の世界経済見通し発表
  • 英   英5月製造業PMI
  • 米   5月ISM製造業景況指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)



  • 6/2(木)

  • 豪   豪4月貿易収支
  • 豪   豪4月小売売上高
  • 日   5月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏4月生産者物価指数
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧 ドラギ・ECB記者
  • 欧   OPEC総会(ウイーン)
  • 米   5月ADP雇用者数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演



  • 6/3(金)

  • 中   中国 5月財新サービス業PMI
  • 中   中国 5月財新コンポジットPMI
  • 欧   ユーロ圏4月小売売上高
  • 英   英月サービス業PMI
  • 米   5月雇用統計
  • 米   4月貿易収支
  • 米   5月ISM非製造業景況指数
  • 米   ブレイナード・FRB理事講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(ロンドン)
  • 加   カナダ4月貿易収支



  •  
    6/4(土)

     



    6/5(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。