今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/27〜 7/1)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  98.00 〜 104.00
ユーロ/円 ・・・  111.00 〜 118.00
豪ドル/円 ・・・  71.00  〜 77.00
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まさかの英国のEUからの離脱で、金融市場はパニックに陥った感じです。


安全通貨の円が全ての通貨に対して買われ、ドル円は1日で8円近くも円高が進み、ユーロ円も12円以上、


ポンド円にいたっては27円ほど、一気に円高が進み、まさにパニック状態でした。


国民投票の当日までは「残留派優勢」と伝えられたことも、パニック的な円買いに拍車をかけたと思われます。





円と同様に安全資産の米国債も買われ、価格が上昇したことで、長期金利は2012年8月以来となる1.56%台


まで低下しています。


一方リスク資産の株式の方はダウが600ドルの下げを見せ、投資家が極端にリスクを避けた行動を取ったことが


理解できます。


英国がEUから離脱することで、今後スペインやオランダ、あるいはイタリアの野党に「望み」を与えた格好と


なり、世界に不安が伝播しています。





国民投票の結果は、離脱が51.9%で、残留が48.1%でした。多くの市場関係者は「残留」するだろうと


予想していましたが、離脱が決まったとはいえ今後は英国社会が二つに割れるのではないかとの懸念も


広がっています。


実際に、国民投票をもう一度行うべきとする人の署名が330万人以上集まったとの報道もあり、残留を支持した


ロンドンでは、英国から独立してEUに加盟すべきとの発言もあります。


英国の世論形成の面でも難しい状況が続きそうです。





英国がEUから実際に離脱するには2年ほどかかるとの見方があり、直ちに英国経済に影響を及ぼすものでは


ないようですが、不透明感は拭えません。


また、日産や日立など、日本企業の中には英国に一大拠点を置いている企業も少なくありません。


ただ、最大の影響は金融業界であろうと思います。


ロンドンのシティーはNYのウォール街と並んで世界の金融中心地です。


特に為替取引では、第2位のNYを大きく引き離す世界最大の市場で、現在手に入る最新(2013年4月)


の資料では、シェアーが40.9%もあり、NY市場の2倍の規模です。





EUから離脱することで、金融の中心地としてのロンドンの地位も揺るぎかねません。


日本のメガバンクもそうですが、世界の多くの金融機関がキャピタルマ−ケットの本拠地をロンドンに


置いているのが現状です。


今後もポンドは離脱のニュースが流れるたびに売られることになろうかと思います。


ドル円も再び100円以下を試すことになりそうですが、来週末の雇用統計が万が一、先月と同じような


結果が出るようだと、7月利上げの可能性もさらに後退して、ドルが売られる展開も予想されます。


今週はまだ「UKショック」の余韻が残り、相場が振れ易い展開が続きます。


再びリスクオフが強まり下振れした際に、政府日銀がどのような対応をするのかも注目されます。









■ 今週の注目材料 ■



6/27(月)

  • 中   中国5月工業利益
  • 欧   ユーロ圏5月マネーサプライ  



  • 6/28(火)

  • 欧   EU首脳会議
  • 米   1−3月GDP(確定値)
  • 米   4月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   6月消費者信頼感指数
  • 米   6月リッチモンド連銀製造業指数



  • 6/29(水)

  • 独   独6月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月景況感指数
  • 米   5月個人所得
  • 米   5月個人支出
  • 米   5月PCEコアデフレーター
  • 米   5月中古住宅販売成約指数



  • 6/30(木)

  • 日   5月鉱工業生産
  • 独   独6月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数
  • 英   英1−3月期GDP(確定値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ4月期GDP



  • 7/1(金)

  • 日   5月消費者物価指数
  • 日   5月失業率
  • 日   6月日銀短観
  • 日   エネルギーと生鮮食品を除く消費者物価指数(日銀)
  • 中   中国 6月製造業PMI
  • 中   中国 6月非製造業PMI
  • 中   中国 6月財新サービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏6月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏5月失業率
  • 英   英6月製造業PMI
  • 米   6月ISM製造業景況指数



  •  
    7/2(土)

     



    7/3(日)





    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。