今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(8/1〜 8/5)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 99.00 〜 105.00
ユーロ/円 ・・・  111.00 〜 119.00
豪ドル/円 ・・・  75.00  〜 80.00
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先週末のドル円はまさに乱高下でした。


日銀金融政策決定会合での追加緩和観測が強まり、ロイター通信などが「政府が日銀に圧力」といった


内容の報道をし、ご丁寧にその場合の政府の声明文の草案まで明らかにしていました、


追加緩和に対する思惑などもあり、金曜日の早朝には2円程一気にドルが売られる場面もありました。





決定会合の内容は12時半過ぎに発表されましたが、メディアのヘッドラインが「日銀追加緩和を決定」


というものだったため、瞬間に105円台までドル高に振れましたが、内容が明らかになるにつれ「失望」


からドルが売られ、102円台半ばまで円高が進みました。


その日のNYでも4−6月期GDPが予想の2.5%に対して1.2%であったことから、利上げ観測が


さらに後退してドル売りが進み、一時は101円97銭までドル安が進行しました。





結局消極的な追加緩和に終り、ETFの購入額を6兆円に増額しただけでした。


ただ、これまでとは異なり声明文も発表しています。その声明文では次回9月の会合で「総括的な検証」を


行うことが明記されていました。


現行の「量・質・金利」の3次元緩和を見直すのか、あるいはその限界を検証し、さらに強力に推し進めて


行くのか、意見が分かれるところですが、次回9月の会合ではこれまでとは異なる何らかの変化が見られる


ものと思います。


ただ、今回の小粒な緩和を見て、これまで黒田総裁が繰り返し述べてきた「戦力の逐次投入はしない」という


姿勢との整合性が取れないことに懸念を感じています。


「やるときには思い切ってやする」というスタンスが「バズーカ」を連想させましたが、その効果も


限られてくるのではないでしょうか。





市場では今回の決定内容を受けて、ドル安円高に振れ、再び100円を試す雰囲気が漂っています。


足元では100円を割りこむと、介入警戒感もありドルが反発してはいますが、上値の重さからか


戻りも限定的です。


次回のFOMC開催が9月ですが、ここでも利上げが難しいのではとの見方も徐々に増えています。





その鍵を握るのが今週末の「7月の雇用統計」です。


5月に1万1000人で、6月が28万人を超えるなど、雇用者数の変化もかなり大きく、7月分がどちらに近いか


注目されます。


ここで、5月分に近い内容だと9月会合での利上げの可能性は消滅し、利上げは「年内せいぜい1回」


という市場の認識に近づくことになり、ドル円は場合によっては100円以下で安定することにも


なりかねません、


毎月のことですが、今回も雇用統計が鍵になります。









■ 今週の注目材料 ■



8/1(月)

  • 中   中国 7月製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 7月非製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 7月サービス製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(改定値)
  • 米   7月ISM製造業景況指数  



  • 8/2(火)

  • 豪   豪6月貿易収支
  • 豪   豪6月住宅建設許可
  • 豪   RBA、キャッシュターゲット
  • 日   7月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏6月生産者物価指数
  • 米   6月個人所得
  • 米   6月個人支出
  • 米   6月PCEコアデフレーター
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演



  • 8/3(水)

  • 日   日銀金融政策決定会合、議事要旨(6月15日、16日分)
  • 中   中国 7月サービス製造業PMI
  • 中   中国 7月財新コンポジットPMI
  • 欧   ユーロ圏7月総合PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏7月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏6月小売売上高
  • 米   7月ADP雇用者数
  • 米   7月ISM非製造業景況指数



  • 8/4(木)

  • 豪   豪6月小売売上高
  • 英   BOE金融政策発表
  • 米   新規失業保険申請件数 
  • 米   6月耐久財受注
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演



  • 8/5(金)

  • 豪   RBA四半期金融政策報告
  • 米   7月雇用統計
  • 米   6月貿易収支
  • 米   6月消費者信用残高
  • 加   カナダ6月貿易収支
  • 加   カナダ7月失業率



  •  
    8/6(土)

     



    8/7(日)





    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。