今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/5〜 9/9)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 102.0 〜 105.00
ユーロ/円 ・・・  113.00 〜 117.00
豪ドル/円 ・・・  76.00  〜 80.00
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8月の雇用統計はやや期待を裏切るものでしたが、ドル円はむしろ予想以上の上昇を見せ、これまでの


積みあがったショートの買い戻しが大量に持ち込まれたことが背景だと見られます。


FOMCメンバーの多くが年内利上げには前向きな発言を繰り返し、中でもフィッシャーFRB副議長や


ダドリーNY連銀総裁のように、9月利上げもあり得るとの発言。さらにジャクソンホールでの


イエレン議長の発言などから急速に盛り上がった利上げ観測が、ドル円を押し上げた格好です。





ドル円は8月26日の100円07銭を底値に、この間約4円も上昇したことになり、日経平均株価も


700円ほど上昇しています。一方政策金利の影響を受け易い米2年債の利回りは上昇していますが、


長期金利の上昇はそれほど大きくありません。


結局今回のドルの反発は上で述べたように、利上げの可能性が高まったことでショート筋が買い戻しを


発動させたことが最大の要因だったと考えられます。





100円割れを何度か試し、そのつど押し戻されてはいましたが、それでもドルの先安観が広がっていた


のが8月の中旬まででした。


筆者もドルの戻りは限定的で、戻りを売る戦略を勧めてきました。


その意味では104円台乗せは以外でしたが、ここからの一段の上昇はそれ程簡単ではないと思っています。


もし106円から上値を試すような展開があるとすれば、それは日銀が何らかの追加緩和策を実施し、さらに


FOMCで9月利上げが決定されたケースであろうと思います。





一方で、100円割れのリスクは確かに遠のいて来ましたが、まだ安心はできません。


上記日米の金融会合で、両中銀とも政策変更を見送った場合には、再び100円方向に舵を切る可能性も


残っているでしょう。


黒田日銀総裁は週明けの5日、都内で講演を行い、20、21日に開く金融政策決定会合でまとめる総括的な


検証について、「市場で一部いわれているような緩和の縮小という方向性の議論ではない」と述べ、量、質、


金利の各次元での拡大は「まだ十分可能だ」と述べていました。





今回9月の金融会合ではさすがに、何らかの行動を取る可能性が高いと予想していますが、反対に政策据え置き


の場合の市場の反応には注意が必要でしょう。


「2017年度中に2%の物価上昇」という目標も修正されることが予想され、今週の相場は再びボラの高い


相場展開が見込まれます。





今週は、それほど重要なイベントはありません。


従って、104円台が重いという市場の認識が出てくれば、103円を割り込み102円台まではあり得るかも


しれません。


仮にドルが上昇した場合には、105円がどれほど堅いのかを確認したいところです。


102−105円台のレンジを予想しますが、これまでのように円の先高観測が後退していることを


考えると、トレーディングとすれば対処しやすくなってきたように思えます。









■ 今週の注目材料 ■



9/5(月)

  • 中   中国 8月財新サービス業PMI
  • 中   中国 8月財新コンポジットPMI
  • 中   中国 G20首脳会議(杭州)
  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(改定値)
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 米 NY休場(レーバーデー)



  • 9/6(火)

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(確定値)
  • 米   8月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   8月ISM非製造業景況指数
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 9/7(水)

  • 豪   豪4−6月期GDP
  • 日   7月景気動向指数
  • 日   8月マネタリーベース
  • 中   中国 8月外貨準備高
  • 独   独7月鉱工業生産
  • 英   英7月鉱工業生産
  • 英   英カーニーBOE総裁講演
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 加   カナダ中銀政策金利発表



  • 9/8(木)

  • 豪   豪7月貿易収支
  • 日   4−6月GDP(改定値)
  • 日   7月国際収支
  • 日   8月景気ウオッチャー調査
  • 中   中国 8月貿易収支
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7月消費者信用残高
  • 加   カナダ7月建設許可件数



  • 9/9(金)

  • 中   中国 8月消費者物価指数
  • 中   中国 8月生産者物価指数
  • 独   独7月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 英   英7月貿易収支
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 加   カナダ8月住宅着工件数
  • 加   カナダ8月失業率
  • 加   カナダ8月就業者数



  •  
    9/10(土)

     



    9/11(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。