今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/13〜 2/17)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  112.00 〜 115.00
ユーロ/円 ・・・  119.00 〜 123.00
豪ドル/円 ・・・  85.00  〜 89.00
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先週のドル円は週初からドルの上値が重く下値を試す手展開が続き、111円60線までドル安が


進行する場場もありました。


この水準は、昨年11月から始まった「トランプラリー」で最も円高の水準となり、この間の上昇幅の


半分近くを埋めたことになります。





その理由としては、米長期金利の低下が続き、その背景はトランプ大統領の政策への期待感が後退した


ことが挙げられます。


それが、日米首脳会談が迫った週末近くにはセンチメントが一変しました。


大統領が税制について今後2、3週間以内に、「驚異的な何かを発表する」と述べたことで、


財政面での刺激策が米経済を活発にし、このところ後退気味だった「トランプラリー」が再び勢いを


増すのではとの観測が広がりました。


週末の東京市場では、トランプ氏と中国の習近平主席との電話会談が円滑に行われたなどとのニュースも伝わり、


ドル円は113円80銭近辺まで買われました。





そして注目された日米首脳会談は、懸念された為替や貿易不均衡問題については直接言及はなく、


日米関係のさらなる強固に向けた共同声明が発表されたのみでした。


途中、トランプ大統領が貿易の不均衡を短期的に極めて公平な状況に持っていくといった発言をして


ドル円が円高方向に振れる場面もありましたが、今後の為替問題については、麻生財務大臣とペンス副大統領を


中心とする、新経済関係の枠組みを議論する場へと棚上げされた格好になりました。


このままトランプ政権が現在の為替水準を容認するとも思えず、今後は折に触れて円高要因になる得ることと


思います。





日米首脳会談は大きな混乱もなく終わり、今週はそれほど重要なイベントがない中、イエレン議長の議会証言が


注目されるでしょう。


証言は、明日とあさってに議会の上院下院で行われます。


焦点は、現在年3回程度の利上げが見込まれていますが、その利上げのタイミングについて何らかの示唆が


あるかどうかです。


今月3日の雇用統計では、非農業部門雇用者数は市場予想を大きく上回る22.7万人でしたが、失業率と


平均賃金が予想を下回り、3月のFOMCでの利上げ観測はやや後退しています。





現時点では3月利上げの確率は10%超で、それほど高くはありません。


このままでいくと、3月のFOMCでの利上げは見送られる可能性が高いと思われますが、就任以来


次々と大統領令に署名してきたトランプ大統領の政策が、利上げにどのように影響を及ぼすのかについても


見極めたいところです。


3月のFOMCで利上げがないとすれば、イエレン議長の会見を伴う会合は残り3回となり、年内3回の


利上げを前提とすれば毎回実施することになり、やや厳しい感じもします。


もっとも、議長の会見を伴はない会合でも利上げが全くないとも言い切れませんが、2019年末まで


年3回の利上げペースを維持することには黄信号がともる可能性もあります。


今週はドル円の上値がどこまであるのかを見極めるタイミングになりそうです。


同時に、ユーロドルが1.05を割り込むのかどうかにも注目したいと思います。









■ 今週の注目材料 ■



2/13(月)

  • 日   10−12月GDP(速報値)
  • 米   米カナダ首脳会談



  • 2/14(火)

  • 日   12月鉱工業生産(確定値)
  • 中   中国 1月消費者物価指数
  • 中   中国 1月生産者物価指数
  • 独   独10−12月期GDP(速報値)
  • 独   独2月ZEW景況感指数
  • 伊   イタリア10−12月期GDP(速報値)
  • 欧   ギリシャ10−12月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10−12月期GDP(改定値)
  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産
  • 英   英1月消費者物価指数
  • 英   英1月生産者物価指数
  • 米   1月生産者物価指数
  • 米   イエレン・FRB議長、上院銀行委員会で証言
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演


    2/15(水)

  • 欧   ユーロ圏12月貿易収支
  • 英   英1月雇用統計
  • 米  2月NY連銀製造業景気指数
  • 米   1月消費者物価指数
  • 米   1月小売売上高
  • 米   1月鉱工業生産
  • 米   2月NAHB住宅市場指数
  • 米   イエレン・FRB議長、上院銀行委員会で証言
  • 米   米・イスラエル首脳会談
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演



  • 2/16(木)

  • 豪   豪1月雇用統計
  • 欧   ECB議事要旨
  • 米   1月住宅着工件数
  • 米   1月建設許可件数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数



  • 米   1月景気先行指標総合指数
  • 英   英1月小売売上高



  •  
    1/28(土)

     



    1/29(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。