今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/29 〜 6/4)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  109.50 〜 112.50
ユーロ/円 ・・・  122.00 〜 126.00
豪ドル/円 ・・・  82.00  〜 85.00
====================================================================================




ドル円は膠着感がさら強まり、先週の値幅は110円台後半から111円台前半と、110−113円の


レンジをさらに縮小させました。


上値が重く、材料的にはドルが下落する可能性の方が高いと見ていますが、111円割れではすかさず


ドル買いが湧き出てくる感じです。





先週末のイタリアでのG7は、トランプ大統領のデビュー戦でしたが、良くも悪くも孤立していた感が


印象でした。


開催国のトップはその会合の主役であることは当然ですが、米国大統領は議論や行動では常にその中心に


いたものでした。


今回の会合では、米国以外の国々は米国の保護貿易に対して総じて批判的な立場で、特にドイツは


その立場を鮮明にし、メルケル首相はその先頭にたっていました。


G7そのものの意義が問われる内容となり、今後はG20の方がより注目されることになるのかも


しれません。





G7や北朝鮮問題でも動かないドル円ですが、今週は重要経済指標が控えていることから、そろそろ動いても


いいころでしょう。


水曜日にはPCEコアデフレターが発表されます。


6月のFOMCでの利上げは現時点でも確実視されてはいますが、この数値次第ではさらに9月や12月の


利上げ観測の高まりにつながる可能性もあります。


もっとも、想定外に低い数値の場合は利上げ観測の後退につながることもあり得ますが、それでも


6月の利上げの妨げになることにはならないと思います。





そして週末には5月の雇用統計です。


1−3月期の景気の鈍化は一時的な可能性が高いと判断した前回のFOMCでしたが、今回の雇用統計では


その見方が正しかったことを示す必要があります。


事前予想は18万人程度ですが、これが10万人以下のサプライズだと、もともと雇用数の増加にはピークアウト


感があるだけに、格好のドル売り材料とみなされることになります。


一方18万人を超える様だとFRBの見方が正当化され、6月以降の利上げ観測にも影響を与えることに


なります。


今後のドル円の占う意味では重要な雇用統計ということになります。





トランプ政権へ期待は徐々に剥げ落ちてきています。


公約の実施見通しが立たないばかりか、自身の立場も危うくなる「ロシアゲート」問題では、今度は


側近中の側近であるクシュナー氏への疑惑も浮上して来ました。


この問題も、さらに疑惑が拡大するようだと、「弾劾」が単なる言葉遊びではなくなってきます。


このように、ドル売り材料が散在する中、目先ドルがどこまで売られるのか、注意が必要です。









■ 今週の注目材料 ■



5/29(月)

  • 欧   ユーロ圏4月マネーサプライ
  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演  
  • 米   祝日(メモリアルデー)株式・債券市場休場
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 5/30(火)

  • 豪   豪4月住宅建設許可件数
  • 日   4月失業率
  • 独   独5月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏5月景況感指数
  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感(確報値)
  • 米   3月ケース・シラ−住宅価格指数
  • 米   4月個人所得
  • 米   4月個人支出
  • 米   4月PCEコアデフレータ
  • 米   5月消費者信頼感指数
  • 米   ブレイナード・FRB理事講演



  • 5/31(水)

  • 日   4月鉱工業生産
  • 中   中国 5月製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 5月非製造業PMI(速報値)
  • 独   独5月雇用統計
  • 独   独5月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏4月失業率
  • 欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)
  • 英  英4月消費者信用残高
  • 米   5月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   4月中古住宅販売成約指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 加   カナダ3月GDP
  • 加   カナダ1−3月期GDP



  • 6/1(木)

  • 豪   豪4月小売売上高
  • 中   中国 5月財新製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏5月製造業PMI(改定値)
  • 米   5月ADP雇用者数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   5月ISM製造業景況指数
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 6/2(金)

  • 日   5月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏4月生産者物価指数
  • 米   5月雇用統計
  • 米  4月貿易収支
  • 加   カナダ4月貿易収支



  •  
    6/3(土)

  • 中   中国 4月工業利益  



  • 6/4(日)





    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。