今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/5 〜 6/11)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  109.00 〜 112.00
ユーロ/円 ・・・  122.00 〜 126.00
豪ドル/円 ・・・  81.00  〜 84.00
====================================================================================




引き続き110−112円のレンジ相場が続いていたドル円は、米長期金利が2.2%台まで低下した


ことから、先週中ごろには110円台半ばまでドル安が進む場面もありましたが、5月のADP雇用者が


市場予想を大きく上回ったことをきっかけに110円台割れは回避し、再び112円を試す動きに戻って


いました。


週末の5月の雇用統計では、雇用者数が予想を下回りドル円は期待値が大きかっただけに急落し、再び110円を


試す水準に戻っています。





5月の非農業部門雇用者数は、予想の18万人に対して13.8万人とADP雇用者数とは対象的に下振れし


ただけではなく、4月分と3月分も下方修正され、直近3カ月平均では12万人程度と、明らかに昨年12月までの


勢いはありません。


このまま6月も低水準が続くようだと、FRBの言う「第一四半期の経済指標の鈍化は一時的な可能性が高い」


という言葉も説得力がなくなってきます。





今回の雇用統計では平均賃金も引き続き軟調でしたが、それでも来週のFOMCでの利上げ観測を大きく


後退させるものでもありません。


先週までのFOMCメンバーの発言でも、年内2〜3回の利上げは適切だろうというものが多く、現時点でも


来週の利上げはまず問題なく実施されるだろうと思います。


問題はその後の利上げのペースです。


仮に6月の雇用統計でも低調だと、9月と12月の利上げ観測が昨年のように大きく後退することも予想され、


ドル円の下落要因になることも考えられます。





パリ協定からの離脱を決めるなど、トランプ政権の先行きにも不透明感が増しています。


そんな中、今週8日(木)にはトランプ大統領が解任にしたコミー前FBI長官が公聴会で証言します。


自身が解任された背景や、そもそもロシアとの機密漏えい問題を調査していたFBIに、政権側から


政治的圧力があったのかどうかについて詳細が明らかになる可能性があります。


もしそのようなことがあったら、トランプ政権にとっても打撃となり、円が買われる材料になり


かねません。





このように今週は北朝鮮問題も含めて、依然として円高要因が存在します。


110−112円のレンジを抜け切れない動きが続いていますが、今週はやや円高目線で見ておいた


方がいいような気がします。


テクニカルでは重要なサポートが集中している110円前後が維持できるかどうかが注目されます。


ここを明確に割り込むようだと、以外にあっさりと109円前後までの下落もあるかもしれません。


その場合には、堅調な株式市場も崩れ、リスク・オフが急速に強まることも予想されます。









■ 今週の注目材料 ■



6/5(月)

  • 中   中国 5月財新コンポジットPMI
  • 英   英5月サービス業PMI
  • 米   5月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   5月ISM非製造業景況指数



  • 6/6(火)

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット
  • 豪   豪1−3月期経常収支
  • 欧   ユーロ圏5月総合PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏5月サービス業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏4月小売売上高



  • 6/7(水)

  • 豪   豪1−3月期GDP
  • 日   4月景気動向指数
  • 中   中国 5月外貨準備高
  • 欧   ユーロ圏1−3月GDP(確定値)
  • 欧   OECD、2017年の世界経済見通し発表
  • 米   4月消費者信用残高
  • 加   カナダ4月建設許可件数



  • 6/8(木)

  • 豪   豪4月貿易収支
  • 日  5月景気ウオッチャー調査
  • 日   1−3月GDP(改定値)
  • 日   4月国際収支
  • 中   中国 5月貿易統計
  • 独   独4月鉱工業生産
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   コミー前FBI長官、上院情報特別委員会で証言
  • 加   カナダ5月住宅着工件数



  • 6/9(金)

  • 中   中国 5月消費者物価指数
  • 中   中国 5月生産者物価指数
  • 独   独4月貿易収支
  • 英   英4月鉱工業生産
  • 英   英4月貿易収支
  • 加   カナダ5月就業者数
  • 加   カナダ5月失業率



  •  
    6/10(土)

     



    6/11(日)

  • 仏   国民議会選挙第1回投票
  • 伊   地方選挙




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。