今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(7/3 〜 7/9)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  110.50 〜 113.50
ユーロ/円 ・・・  125.00 〜 130.00
豪ドル/円 ・・・  84.00  〜 87.00
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先週のドル円は、これまでのレンジであった110−112円を上抜け、113円目前までドル高が


進みました。


週末にかけては、再び111円まで円が買われましたが、ドラギECB総裁が金融緩和の縮小に


言及したことで、ユーロが買われた一方、ドイツ国債の急落の影響から米国債も売られ、米長期金利が


上昇したことが、ドル円の上昇にもつながりました。


従って、厳密に言えば「ドル高」ではなく「円安」というべきところです。





事実クロス円では急速に円安が進み、ユーロ円は128円台半ばまで上昇。豪ドル円も86円台を


回復するなど、円は主要通貨に対して軒並み売られました。


日銀が粛々と量的緩和を継続する中、ECBだけではなく、イングランド銀行やカナダ中銀でも


利上げ観測が高まり、中央銀行の金融政策の差に着目した取引も増加しているものと思われます。





クロス円が上昇することで、ドル円のサポート材料になろうかと思います。


金利の低い円は、「平時」では売られやすく、市場参加者もいわゆる「キャリートレード」を


行うことに積極的になります。


また、米10年債利回りも上昇傾向にあり、先週末には1カ月半ぶりとなる2.3%台まで上昇し


ドルをサポートしています。


国内ではリスクを取らないで1%を超える運用利回りを確保することはできません。


そのため、米国債だけではなく、金利が上昇してきた欧州債にも金利面からの魅力が増して


きました。


円が今後急激な円高には振れないと予想するなら、欧米の国債へと資金が流れるのは極めて


自然なことになります。





昨日の東京都知事選では、予想通り小池氏率いる都民ファーストが圧勝しました。


一部戦前の予想には、小池氏の勢いが鈍ってきたとの見方もありましたが、蓋を開けてみれば


圧勝です。


自民党の石破氏は「都民ファ−ストの勝利ではなく自民党の敗北だ」と述べていました。


この流れが直ぐに国政に影響するかどうかは不明ですが、言える事は、もし国民が


日本の首相を直接選べる、米国の「大統領制」のような選挙制度であったなら、間違いなく


「小池首相」が誕生しているということです。


近いうちに行われるであろう「内閣改造」でどこまで信頼を回復できるのか、安倍内閣に


とっては正念場です。





ドル円は週明け早朝にはやや円高に振れる局面もありましたが、月曜日の昼過ぎには112円台


半ばを上回る水準で取引されています。


足元で進んでいるクロス円の上昇が今週も続くのかどうかが焦点です。


ドル円、クロス円ともに、今週はやや円が弱含むと予想しています。









■ 今週の注目材料 ■



7/3(月)

  • 豪   豪5月住宅建設許可件数
  • 日   12月日銀短観
  • 中   中国 6月財新製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏6月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏5月失業率
  • 英   英6月製造業PMI
  • 米   6月ISM製造業景況指数
  • 米   6月自動車販売台数
  • 米   株式・債券は短縮取引
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 7/4(火)

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット
  • 豪   豪5月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏5月生産者物価指数
  • 米 NY休場(独立記念日)



  • 7/5(水)

  • 中   中国 6月財新サービス業PMI
  • 中   中国 6月財新コンポジットPMI
  • 独   独6月製造業PMI(速報値)
  • 独   独6月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月総合PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏5月小売売上高
  • 米   FOMC議事録(6月13、14日分)



  • 7/6(木)

  • 豪   豪5月貿易収支
  • 独   独5月鉱工業生産
  • 欧   ECB議事要旨
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   6月ADP雇用者数
  • 米  5月貿易収支
  • 米   6月ISM非製造業景況指数
  • 米   パウエル・FRB理事講演
  • 加   カナダ5月建設許可件数
  • 加   カナダ5月貿易収支



  • 7/7(金)

  • 中   中国 6月外貨準備高
  • 独   独5月鉱工業生産
  • 英   英5月鉱工業生産
  • 英   英5月貿易収支
  • 米   6月雇用統計
  • 独   G20(ハンブルグ、8日まで)
  • 米   FRB、半期に一度の金融政策報告
  • 加   カナダ6月就業者数
  • 加   カナダ6月失業率



  •  
    7/8(土)

     



    7/9(日)





    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。