今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(7/17 〜 7/23)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  110.50 〜 114.00
ユーロ/円 ・・・  126.00 〜 131.00
豪ドル/円 ・・・  85.00  〜 90.00
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先週のドル円は週央に114円49銭までドル高円安が進み、直近5月に記録したドルの高値を若干


上回ることができましたが、その後イエレンFRB議長が議会での証言で「ややハト派的」な発言を


行ったことで、長期金利の下落と相まって112円台後半まで反落しました。


議長は「インフレ率の不確実性を指摘し、「今後数カ月FOMCではインフレ率に注視する」と


発言しました。


ただ、同時に保有資産の縮小に関しては「早い段階で実施すべきだ」と述べており、先の発言と



という見立てで、債券と株では買いが先行しました。





そんな中、月曜日に発表された6月の消費者物価指数(CPI)では、市場予想の「+0.1%」を


下回り「0.0%」だったことで、正にイエレン議長が発言したように、この指標に注目すれば


利上げペースが遅くなるとの見立てが正当化されるような内容でした。


加えて小売売上高の内容の芳しくなく、この内容を受け米長期金利が低下しました。


足元のドル円は長期金利との関連性を強めており、長期金利が上昇すればドル高に振れ、低下すると


ドルが売られる傾向が強まっています。





足元のドル円は110−115円のレンジ内で推移していることは間違いないでしょう。


ただその中でも、長期的なトレンドの発生は見られませんが、短期的なトレンドの変化は


観られます。


6月半ばの110円割れから112円の抵抗帯を抜け、114円49銭まで上昇したトレンドは


約1ヵ月続きました。


この間に起きたことは、米長期金利が2.13%台から2.4%近くまで上昇したことに加え、


ドラギ総裁が「デフレ圧力はインフレ圧力に変わった」との発言をきっかけに、ECBだけでは


なく、BOEやBOCなどでも利上げ観測が高まり、主要国の金利が上昇したことです。





超低金利の円でさえも、それら主要国の金利に引っ張られるように上昇しましたが、そこで動いたのが


日銀でした。


日銀が債券市場で、5年ぶりとなる「指し値オペ」を無制限で行い、金利上昇は容認しない


という姿勢を示したことで、主要国との金利差が拡大することで円安の流れが加速したわけです。


実際、このオペ前には0.105%まで上昇していた日本の長期金利は0.80%台まで低下しています。


日本ではまだ金融緩和は継続されるとの見方が強まりました。





ところがその後、上述のように米長期金利が低下傾向を見せ、足元では再び110円に向かう動きが出て


きました。


これはレンジの下方を試している動きで、トレンドの発生にはつながらないと思っていますが、


ここでカギを握るのはやはり「米金利の動き」です。


米長期金利が2.1%台まで低下し、さらに2%に向かうようだと、110円台もあり得るとは


思いますが、そのタイミングでは、今後のFOMCでの利上げの確率は相当低下している


はずです。


今週は、この辺りを目配りをしながらの展開になります。


そろそろ夏相場に入ってくる可能性もあります。


余り大きなリスクは避けていく方がベターでしょう。









■ 今週の注目材料 ■



7/17(月)

  • 日 東京市場休場(海の日)
  • 中   中国 4−6月GDP
  • 中   中国 6月小売売上高
  • 中   中国 6月鉱工業生産
  • 米  7月NY連銀製造業景気指数
  • 米  企業決算 → ブラックロック、ネットフリックス



  • 7/18(火)

  • 豪   RBA議事録
  • 独   独7月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(改定値)
  • 英  英6月物価統計
  • 米   7月NAHB住宅市場指数
  • 米  企業決算 → ジョンソン&ジョンソン、BOA、ゴールドマン・サックスス、IBM



  • 7/19(水)

  • 米   6月住宅着工件数
  • 米   6月建設許可件数
  • 米   米中経済対話
  • 米  企業決算 → モルガンスタンレー、アメックス、アルコア



  • 7/20(木)

  • 豪   豪6月雇用統計
  • 日   6月貿易収支
  • 独   独6月生産者物価指数
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏7月消費者信頼感(速報値)
  • 英   英6月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   6月景気先行指標総合指数
  • 米  企業決算 → VIZA、マイクロソフト、ブラックストーン



  • 7/21(金)

  • 米  企業決算 → GE
  • 加   カナダ5月消費者物価指数
  • 加   カナダ5月小売売上高



  •  
    7/22(土)

     



    7/23(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。