今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(7/31 〜 8/4)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  99.00 〜 112.50
ユーロ/円 ・・・  126.00 〜 131.00
豪ドル/円 ・・・  85.00  〜 90.00
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ドル円は110−112円近辺でやや膠着感が強まってきました。


先週はユーロドルが1.17台後半まで買われ、ドル安傾向が強まったことからドル円でも


円が買われ易い状況になっており、その意味では上値の重いという印象が残っています。


以前にも述べましたが、「浅めのトレンド」の変化は見られるものの、「メインのトレンド」発生は


見られません。





先週末には米国の4−6月期GDPの速報値が発表されました。


市場予想の「2.7%」に対して、「2.6%」と、予想を下回る結果だったことから、利上げ観測が


やや後退し、ドル円はこれまでのサポートゾーンとして見られていた110円台後半を下回り、


週明けの東京市場では110円31銭までドル安円高が進む場面がありました。


約1カ月半ぶりの円高水準になります。


経済データの不安定さに加え、トランプ政権ではロシアゲート問題や北朝鮮への制裁に関して


中国ともうまくいっていません。


またホワイトハスウ内でも、重要な側近の更迭が相次ぎ、やや「裸の王様」状態になって


います。


一部には、今のまま政権を維持することも難しいのではといった見方も出ているようです。





ドル円は110円方向を試している状況ですが、まだドルの下落にそれほど勢いは見られません。


上値が重い展開が続いていますが、一気に110円を割り込んで急激に円高が進む状態ではありません。


それは市場関係者のレンジ予想を見てみも頷けます。


多くの専門家が下値のメドとして「109円台」を挙げているのを見てもわかります。


ただ足元の動きでは確かに、ドル売りが進んでもまだ限定的だとは思いますが、これが110円を


しっかりと割り込み、109円台が定着するようだと、相場観も徐々に修正されていくことにもなります。


その意味では、レベル感だけでドルロングを構築するのは避けたいところですし、仮にロングを


作っても、早めの決済が有効かと思われます。


まだ、長期的にロングを作る環境ではないでしょう。





今週は週末に7月の雇用統計が発表されます。


事前予想は18万人と、6月よりも減少しているとの予想ですが、この数字であれば為替への


影響は限定的でしょう。


今年に入っても、労働市場は堅調に推移しており、この結果が少なくとも円買いを促すことには


ならないと思います。


不透明なのは、明日発表のPCEコアデフレーターでしょう。


イエレン議長も先の議会証言では「FOMCはここ数カ月のインフレ率を注視する」と言明して


いました。


毎日のように発表される経済指標ではまだ利上げが先送りになるほどの結果は出ていません。


懸念されるのはインフレ率で、ここがFRBがメドとする目標値に届いていません。


逆に言えば、この数値が下振れするようだと、FRBも利上げを躊躇することにつながる可能性が


あります。





今週は、110円を割り込んだとしたらどこまでドルが下落するのかを見極める週に


なります。


またどこかのレベルで底を打ち、反転するきっかけを探す週になるのか、そのまま


緩やかなドルの下落が続くのかを確認する週になると思われます。









■ 今週の注目材料 ■



7/31(月)

  • 日   6月鉱工業生産
  • 中   中国 7月製造業PMI(速報値)
  • 中   中国 7月非製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ7月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月失業率
  • 米   6月中古住宅販売成約指数



  • 8/1(火)

  • 豪   RBA、キャッシュターゲット
  • 中   中国 7月財新製造業PMI
  • 独   独7月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(速報値)
  • 米   6月個人所得
  • 米   6月個人支出
  • 米   6月PCEコアデフレータ
  • 米   7月ISM製造業景況指数
  • 米   7月自動車販売台数
  • 米  企業決算 → ファイザー、アップル



  • 8/2(水)

  • 日   7月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏6月生産者物価指数
  • 米   7月ADP雇用者数
  • 米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



  • 8/3(木)

  • 豪   豪6月貿易収支
  • 中   中国 7月財新サービス業PMI
  • 中   中国 7月財新コンポジットPMI
  • 独   独7月製造業PMI(速報値)
  • 独   独7月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ECB経済報告
  • 欧   ユーロ圏7月総合PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏6月小売売上高
  • 英   BOE金融政策発表
  • 英   BOEインフレ報告
  • 米   7月ISM非製造業景況指数
  • 米   新規失業保険申請件数



  • 8/4(金)

  • 豪   豪6月小売売上高
  • 米   7月雇用統計
  • 米  6月貿易収支



  •  
    8/5(土)

     



    8/6(日)





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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。