今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(8/7 〜 8/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  99.50 〜 112.50
ユーロ/円 ・・・  128.00 〜 132.00
豪ドル/円 ・・・  86.00  〜 89.00
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ドル円は110円割れを何度か試し、ドルの底値を探る経展開でしたが、先週末に発表された


7月の雇用統計が市場予想を超える内容だったことで一時は111円台までドルが買い戻されて


います。


7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は予想を上回る20万9000人で、6月分も


上方修正されましたが、5月分は下方修正されたことで、直近3カ月の平均が19.5万人となり、


まずまずの結果でした。





一方注目された平均時給は、前年比では2.5%と、予想を若干上回っており、これがドル円を


111円台に押し上げたものと見られます。


雇用統計については失業率と雇用者数については不安はなく、残る賃金の上昇が想定通りに上がって


こない状況です。


比較的賃金の高い製造業の人員はそれほど増えず、賃金の低いサービス業での人員増加が続いている


ことがその一因との分析もあります。





今週はやや材料不足の感は否めません。


注目は週末の消費者物価指数(CPI)でしょう。


ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁も先週末の講演で「インフレ率は当局の2%目標に届いてはおらず、


やや低い。実際これは重要だ」と述べ、今後の利上げにも影響を与えそうな発言を行っています。


現時点では、9月のFOMCでバランスシート縮小に関する道筋が示され、12月のFOMCで


今年3回目となる利上げが行われるというシナリオは維持されていますが、今後インフレ率が


低迷するようだと、そのシナリオも修正しなければならないことにもなります。





今週は夏休み相場ということと、上にも下にも勢いがないことから、狭いレンジでの相場展開が


予想されます。


順調に上昇を続けてきたユーロドルも1.19台半ばではやや上昇にブレイキがかかっています。


これまでの上昇ピッチが早すぎたこともあり、1.15台程度までの「調整」はあるかもしれません。


余程突発的な事件でもないかぎり、静かな相場が続くと予想されます。









■ 今週の注目材料 ■



8/7(月)

  • 中   中国 7月外貨準備高
  • 独   独6月鉱工業生産
  • 米   6月消費者信用残高
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 8/8(火)

  • 日   6月貿易収支
  • 日  7月景気ウオッチャー調査
  • 独   独9月貿易収支
  • 独   独3月経常収支
  • 独   独6月貿易収支
  • 独   独6月経常収支



  • 8/9(水)

  • 中   中国 7月消費者物価指数
  • 中   中国 7月生産者物価指数
  • 加   カナダ7月住宅着工件数
  • 加   カナダ6月建設許可件数



  • 8/10(木)

    欧   OPEC月報
  • 英   英6月鉱工業生産
  • 英   英6月貿易収支
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   7月生産者物価指数
  • 米   7月財政収支
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁記者会見



  • 8/11(金)

  • 日 東京市場休場(山の日)
  • 独   独7月消費者物価指数(改定値)
  • 米   7月消費者物価指数
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演



  •  
    8/12(土)

     



    8/13(日)





    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。