今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(8/14 〜 8/20)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  98.00 〜 111.00
ユーロ/円 ・・・  127.00 〜 132.00
豪ドル/円 ・・・  85.00  〜 88.00
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懸念されていた北朝鮮問題がさらに緊迫度を増したことで、ドル円は先週、6月14日以来となる


108円74銭まで円高が進みました。


たびかさなる北朝鮮の挑発に対して、トランプ大統領もこれに応じるように「炎と怒り」という言葉を


使い、北朝鮮を脅しにかかった格好です。


先週金曜日には、北朝鮮を攻撃する準備は完全に整っているとも発言しており、「Xデー」は、


ないとは思いますが、予断を許さない状況です。





ドル円は108円74銭まで売られたため、これで4月に記録した、今年の円の高値である


108円13銭が意識される展開になって来ました。


8月に入る前辺りから上値が重い展開が続いているドル円ですが、このまま今年の円の最高値を


更新するのかどうかは、全て米国と北朝鮮の行動次第ということです。


個人的には、最終的には軍事衝突は避けられると予想していますが、このままエスカレートすれば


それもわかりません。





仮に米国と北朝鮮で軍事衝突があれば、韓国への被害も想定され、場合によっては、日本も被害がない


とは限りません。


そうだとすれば、米国が独自の判断だけで攻撃を開始するとは思えず、事前に日本と韓国への相談は


あろうかと思います。


そうなると、相当な被害が見込まれる韓国が簡単に「イエス」と答える可能性は低いのではないでしょうか。


足元の展開は、ミサイルを発射するなど、あくまでも挑発行為を止めない北朝鮮に対する警告の一環だと


見ています。


一部の専門家が分析しているように、水面下では対話の可能性を探っている米国が、その努力が報われる


ことを願っています。





今週は一気に108円を割り込んで105円に向かう展開でもなさそうです。


今後は米経済指標の結果にも反応しながら、その結果が米国の利上げを後退させる内容であれば、


ジリジリと下値を切り下げていくことになろうかと思います。


その際には、やはり上記108円13銭前後の水準が意識されます。


武力衝突の可能性が徐々に後退するようなら、110円台半ば程度までのドルの戻りはあろうかと


思います。


いずれにしても、今週は北朝鮮問題を材料に神経質な相場が予想されます。



お盆休みも重なり市場参加者が減っている中、突然の動きには注意したいものです。









■ 今週の注目材料 ■



8/14(月)

  • 日   4−6月GDP(速報値)
  • 中   中国 7月小売売上高
  • 中   中国 7月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏6月鉱工業生産
  • 米   カプラン・ダラス連銀総スピーチ
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総スピーチ



  • 8/15(火)

  • 豪   RBA議事録
  • 日   6月鉱工業生産(確定値)
  • 独   独4−6月期GDP(速報値)
  • 英  英7月物価統計
  • 米  8月NY連銀製造業景気指数
  • 米   7月小売売上高
  • 米   8月NAHB住宅市場指数



  • 8/16(水)

  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
  • 英   英7月雇用統計
  • 米   7月住宅着工件数
  • 米   7月建設許可件数
  • 米   FOMC議事録(7月25、26日分)



  • 8/17(木)

    豪   豪7月雇用統計
  • 日   7月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏7月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   ECB議事要旨
  • 欧   ユーロ圏6月貿易収支
  • 英   英7月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   8月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   7月鉱工業生産
  • 米   7月設備稼働率
  • 米   7月景気先行総合指数
  • 米  企業決算 →ウォルマート、ギャップ
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演



  • 8/18(金)

  • 中   中国 7月新築住宅価格
  • 独   独7月生産者物価指数
  • 米   8月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 加   カナダ7月消費者物価指数



  •  
    8/19(土)

     



    8/13(日)





    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。