今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/18 〜 9/24)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 109.00 〜 112.50
ユーロ/円 ・・・  130.00 〜 135.00
豪ドル/円 ・・・  86.00  〜 90.00
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先週末、北朝鮮は国連安保理で経済制裁が採決されたことに対抗するため、再び、ミサイルを発射させ


ました。


ミサイルの発射が朝方で、市場参加者がまだ少ない時間帯だあったこともあり、ドル円は109円台半ばまで


一気に円高が進みましたが、今回はドルの戻りも早かったようです。


北朝鮮のたびたびの「脅し」に市場が慣れてきたということです。


ドル円は今月2日の北朝鮮による核実験で107円32銭をつけて以来、今朝方の111円60銭台で


既に4円以上も円安方向に振れています。


「有事の円買い」という常識が通用しなくなったのかもしれません。





ただ、トランプ大統領は北朝鮮に対して平和的交渉が無理なら、武力による解決も選択肢にあると、


繰り返しています。


この先どのような展開になるのか、なかなか予想しにくい部分がありますが、このままにらみ合いが


続くことだけはないと思われます。


核爆弾を搭載したミサイルが米国本土まで届くことを米国が放置するとも思えないからです。





今週は明日、水曜日にFOMCの結果が公表されます。


最大のイベントですが、既に市場は利上げの見送りと、バランスシート縮小に関するより具体的な内容が


発表されると予想しています。


イエレン議長を始め、多くのFOMCメンバーがバランスシートの縮小には前向きな発言を行っており、


この詳細が発表されることはほぼ間違いなく、同時に市場には織り込まれていると考えられます。





注目はその後のイエレン議長の会見での発言と、FOMCメンバーが予測する「ドット・チャート」です。


米国は今月に入り、巨大な2つのハリケーンに見舞われ、大きな被害を受けています。


今朝の情報では、再び巨大ハリケーン「マリア」がカリブ海で発生し、「カテゴリー5」に分類されて


います。


このハリケーンによる米経済への影響をどのように考え、金利見通しにどう影響を与えるのかが


重要なポイントになってきそうです。


仮にハト派的見方が強まるようだと、ドル下落の材料になると思われ、どちらかといえば、こちらの


リスクの方が高いと見られます。





107円台をつけたドル円は、予想以上に戻しが早く、112円も視野に入ってきました。


米国での株高と金利上昇に「リスクオン」が戻っており、市場は北朝鮮リスクが取り除かれたかのように


楽観論が台頭しています。


このような時こそ注意が必要で、慎重な対応が求められます。









■ 今週の注目材料 ■



9/18(月)

  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数(改定値)
  • 米   9月NAHB住宅市場指数



  • 9/19(火)

  • 豪   RBA議事録
  • 独   独9月ZEW景況感指数
  • 米   8月住宅着工件数
  • 米   8月建設許可件数



  • 9/20(水)

  • 日   8月貿易収支
  • 独   独8月生産者物価指数
  • 英   英8月小売売上高
  • 米   FOMC 政策金利発表
  • 米   イエレン議長記者会見
  • 米   8月中古住宅販売件数



  • 9/21(木)

    日   日銀金融政策決定会合
  • 日   黒田日銀総裁記者会見
  • 欧   ECB経済報告
  • 欧   ユーロ圏9月消費者信頼感(速報値)
  • 欧 ドラギ・ECB総裁講演
  • 英  英8月財政収支
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   9月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   7月FHFA住宅価格指数
  • 米   8月景気先行指標総合指数



  • 9/22(金)

  • 独   独9月製造業PMI(速報値)
  • 独   独9月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月総合PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月サービス業PMI(速報値)
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 加   カナダ7月消費者物価指数
  • 加   カナダ7月小売売上高



  •  
    9/23(土)

     



    9/24(日)

  • 仏   上院選挙
  • 独   連邦議会選挙




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。



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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。