今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
1月29日 〜 2月4日
ドル/円
107.50 〜 110.50
ユーロ/円
133.00 〜 137.00
豪ドル/円
86.500 〜 89.50

年初からのドル安の流れは止まらず、先週は米トランプ政権の要人発言から、昨年9月以来となる108円50銭のドル安水準を記録したものの、そこから急反転するなど、相場は乱高下しました。ムニューシン財務長官がドル安容認とも取れる発言を行ったと思いきや、翌日にはトランプ大統領自らそれを否定する発言を行い、「ドルはますます強くなるだろう」と発言しています。足並みの揃っていないトランプ政権そのものの不透明さも、ある意味ドル売り材料になっている部分もあろうかと思います。

さらに先週金曜日のダボス会議のフォーラムでは、黒田日銀総裁が「2%の物価上昇は近い」と発言したことを材料に再びドルが売られ、108円28銭までドル安が進むなど、要人発言に振り回される展開になっています。上記3人の本意は、やや言葉尻とは異なっているとは思いますが、今やAIの時代。ヘッドラインだけで瞬時に売り買いを実行してしまうコンピュータが、相場の振幅を大きくしているのが実情のようです。発言者の本意とは異なっていても相場が動いてしまう以上は、いた仕方ありません。今後もこのような動きが散見されると思われます。

2018年が始まって間もなく1カ月が経ちますが、既にドル円は5円ほどドル安方向に振れてきました。昨年1年間で11円強の動きに留まったことを考えると、かなりのボラといえます。足元のドル安傾向は、まだ収まってはおらず、市場はドルにとって「ネガティブ」な材料には素直に反応する地合いになっています。そのため、ドルの戻りを売りたいという投資家が増えたものと思われます。ある程度ドルが下げ、底値を確認するまではドルの反発も期待できません。

今週は引き続き荒っぽい動きが予想されます。30日にはトランプ大統領の一般教書演説が予定されています。「アメリカ・ファースト」や「保護主義」が強調されるようだと、ドルが下落する可能性がありますが一方で、1兆7000億ドル(約185兆3千億円)とも言われている「インフラ投資」の効果が注目されるようだと、ドル反発のきっかけになるかもしれません。

また2日(金)は恒例の雇用統計が発表されます。このところの同指標では、発表後に為替が大きく動くケースが少なくなっています。雇用者数そのものが余り意味を持たなくなったことで、注目度が低下していることが背景です。それに替わるのが「平均時給」です。因みに今回の予想は、前年比で2.6%の上昇と見られています。この予想を上回るかどうかで相場は大きく動くので、注意が必要です。

今週の注目材料

  • 1/29(月)
    米 12月個人所得
    米 12月個人支出
    米 12月PCEコアデフレータ
  • 1/30(火)
    日 12月失業率
    独 独1月消費者物価指数(速報値)
    欧 ユーロ圏10−12月期GDP(速報値)
    欧 ユーロ圏1月消費者信頼感(確報値)
    米 11月ケース・シラ−住宅価格指数
    英 英12月消費者信用残高
    英 カーニー総裁議会証言
    米 1月消費者信頼感指数
    米 トランプ大統領、一般教書演説
  • 1/31(水)
    豪 豪第4四半期消費者物価指数
    日 12月鉱工業生産
    中 中国 1月製造業PMI(速報値)
    中 中国 1月非製造業PMI(速報値)
    独 独1月雇用統計
    欧 ユーロ圏12月失業率
    欧 ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
    米 FOMC声明発表
    米 1月ADP雇用者数
    米 1月シカゴ購買部協会景気指数
    米 12月中古住宅販売成約指数
    加 カナダ1月GDP
  • 2/1(木)
    豪 豪12月住宅建設許可件数
    中 中国 1月財新製造業PMI
    欧 ユーロ圏1月製造業PMI(改定値)
    英 英1月製造業PMI
    米 新規失業保険申請件数
    米 1月ISM製造業景況指数
    米 企業決算 → ブラックストーン、ダウ・デュポン、アマゾン、アップル、アルファベト
  • 2/2金)
    欧 ユーロ圏12月生産者物価指数
    米 1月雇用統計
    米 1月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
    米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    米 企業決算 → エクソン、シェブロン、スプリント
  • 2/3(土)
    米 イエレンFRB議長任期満了、後任にパウエル氏就任
  • 2/4(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。