先週一週間は総じてドルが堅調に推移しました。
一部に米金利に打ち止め感がでたり、日米欧ともに株式市場が上昇したことなどが理由でした。
これまでドルの急落に伴って主要国の株式が大幅に売られ、反対に、原油、鉱物資源、穀物と共に
「国債」も大きく買われました。
「国債」が買われるのは
「フライト・トゥー・クオリティー」※(質への逃避)と呼ばれ、
かつてのブラックマンデーのように金融市場が混乱し、先行きが不透明になると起こる現象です。
※フライト・トゥー・クオリティー [Flight to quority]
質への逃避と訳され、金融市場が混乱し先行き不透明になると、リスク回避の動きから、
相対的にリスクの低い「国債」などへ資金が流れることをさす。
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今回のサブプライムローン問題から端を発した金融混乱も同様でした。
リスクを回避するために安全な「国債」に資金が流れ込み、これが長期資金の低下に繋がったわけです。
先週末の東京市場では、債券先物が過去最大の下げ幅を記録しました。
原油高によるインフレ懸念の台頭や、日経平均が大幅高したことが原因です。
これを受けて、東京証券取引所は今年1月に導入した
「サーキット・ブレーカー」※を発動し、
取引を一時中断しました。制度導入以来初めてのことです。
※サーキットブレーカー
株式市場や債券市場などで相場が大きく変動した際、相場を安定させるための措置。
値幅制限や取引停止などもこれに含まれる。
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大量に債券を保有する機関投資家などが売りに動き、債券価格は大幅に下がり、金利が上昇しました。
つまり、彼等は今後「金利は上昇する」と判断したわけです。
さて今週は、雇用統計やFOMCなど重要なイベントがあります。
市場では次回FOMCでの政策金利0.25%は折込済みのようです。
ドル/円は95円77銭をつけて以来、上げ下げを繰返しながらも上昇トレンドの中にいます。
103円台を割り込むとトレンドが変わる可能性がありますので注意を要します。
ユーロ/ドルもユーロが買われやすい状況だと思います。
1.6台を記録した後500ポイントほど下落しましたが、もう少し調整が必要でしょう。
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円:103円 〜 106円
ユーロ/円:160円 〜 164円
■ 今週の注目材料 ■
- 4/28
- 欧州委員会が春季経済見通し
- 4/29
- 米 連邦公開市場委員会(FOMC) 4/29−4/30
- 米 4月消費者信頼感指数
- 独 ドイツ銀行1−3月期決算発表
- 4/30
- 日 日銀金融政策決定会合
- 米 1−3月期GDP速報値
- 米 1−3月期個人消費速報値
- 米 4月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 4月ADP全国雇用者数
- 米 FOMC政策金利発表
- 欧 ユーロ圏4月消費者物価指数(速報)
- 欧 ユーロ圏3月失業率
- 欧 ユーロ圏4月消費者信頼感
5/1
米 3月個人消費支出
米 4月ISM製造業景況指数
5/2
米 4月の雇用統計
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