今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
4月16日 〜 4月22日
ドル/円
105.00 〜 108.50
ユーロ/円
129.00 〜 134.00
豪ドル/円
82.00 〜 85.00

ドル円は膠着状態を強めています。106円台を固めてきたようにも思えますが、一方で上値は107円台半ばが抜け切れなく、何度も押し戻される展開が続いていました。先週末のNY市場では、その壁を一時的とは、上抜けし107円78銭までドル高が進みました。朝鮮半島や米中貿易戦争へと進むリスクは後退してきましたが、にわかに中東情勢が緊迫度を増しています。米国が13日に英国、フランスと共にシリアを攻撃しました。週明けの為替と株価の動きが懸念されましたが、両市場とも冷静な反応を示し、ドル円は107円台前半から半ばで推移し、日経平均株価は小幅ですが、先週末比プラスです。

今後アサド政権側とロシアがどのような反応を見せるのか不透明な部分もあり、予断を許しませんが、ひとまず今週の材料は、明日から始まる日米首脳会談へと移らざるを得ないと思います。それはトランプ大統領の出方次第では為替相場に直接影響が出てくる可能性があるからです。中国に対してかなり強硬な報復措置を発表し、それに対して中国側も対抗措置を発表しましたが、結局中国側が「市場の開放」という形で譲歩しています。言い方は悪いですが、トランプ大統領はこれに味をしめて、日本に対しても強硬な姿勢で臨んでくる可能性があります。

トランプ政権にとって、日本は中国ほどではないとしても、到底受け入れることの出来ない貿易赤字相手国です。最大の貿易赤字製品は自動車ですが、既に米国から日本への輸入車については「関税ゼロ」で、むしろ日本車への関税障壁が存在し、ここに関しては議論にはならないと思われます。そうなると、日本とFTAを締結することや、最後の手段は為替の水準ということも考えられます。「円が実力よりも弱く放置されている事が、貿易不均衡の最大の原因だ」という論法です。トランプ大統領が「円は弱すぎる」という直球を投げてくれば、ドル円は一気に円高に振れることにもなります。

一方森友問題で支持率が急速に下がった安倍政権も、この会談を契機に国民の注目を変えたいところです。今回の会談で何か「成果」を持ち帰れば支持率の回復にもつながり、政権維持にもつながるため、日本側も会談では真剣勝負で臨むことでしょう。いずれにせよ、トランプ大統領の口からは何が飛び出すのか予測不能なことから、今週のドル円は値幅を伴って神経質な動きになることが予想されます。テクニカル的にはドルの上昇を示唆していますが、このまま110円方向に向かうとも思えません。

今週の注目材料

  • 4/16(月)
    米 3月小売売上高
    米 4月NY連銀製造業景況指数
    米 4月NAHB住宅市場指数
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
    米 企業決算 → BOA、ネットフリックス
  • 4/17(火)
    豪 RBA議事録
    中 中国 1−3月GDP
    中 中国 3月小売売上高
    中 中国 3月鉱工業生産
    独 独4月ZEW景況感指数
    英 英3月雇用統計
    米 3月住宅着工件数
    米 3月建設許可件数
    米 3月鉱工業生産
    米 3月設備稼働率
    米 日米首脳会談(フロリダ州の「マールアラーゴ」で、18日まで)
    米 IMF、世界経済見通し
    米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    米 クオールズ・FRB副議長、下院で証言
    米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
    米 企業決算 → IBM、ジョンソン&ジョンソン、ゴールドマン
  • 4/18(水)
    日 3月貿易収支
    欧 ユーロ圏3月消費者物価指数(改定値)
    英 英3月物価統計
    米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
    米 ダドリー・NY連銀総裁講演
    米 クオールズ・FRB副議長講演
    米 企業決算 → モルガン・スタンレー、アメックス、アルコア
    加 カナダ中銀政策金利発表
  • 4/19(木)
    豪 豪3月雇用統計
    英 英3月小売売上高
    米 新規失業保険申請件数
    米 3月景気先行指標総合指数
    米 4月フィラデルフィア連銀景況指数
    米 クオールズ・FRB副議長講演
    米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
    米 ブレイナード・FRB理事講演
    米 企業決算 → ブラックストーン
  • 4/20(金)
    日 3月消費者物価指数
    独 独3月生産者物価指数
    欧 ユーロ圏4月消費者信頼感(速報値)
    米 G20(ワシントン)
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 企業決算 → P&G、GE
    加 カナダ2月小売売上高
    加 カナダ3月消費者物価指数
  • 4/21(土)
  • 4/22(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。