今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
6月18日 〜 6月24日
ドル/円
109.00 〜 111.50
ユーロ/円
125.00 〜 130.00
豪ドル/円
80.00 〜 84.00

ドル円は3月26日の104円台半ばを底値に順調に切り上げ、先週には110円台後半までドル高が進んでいます。上昇のスピードは早くはないものの、緩やかに、着実にドルが買われました。「週足」チャートを見てもこの間、陰線は3本しかなく、残りは全て陽線です。つまり、その週の始まりよりも、週末のレートがドル高で終わっていることを示しており、ドルが緩やに上昇していることを物語っています。

先週は、「米朝首脳会談」に「FOMC」、「ECB理事会」、そして「日銀政策会合」と、重要イベントが目白押しでした。そして「日銀政策会合」以外は全て為替に影響を与え、特に「ECB理事会」は筆者にとってはサプライズであって、市場関係者も為替の動きには驚いたと思われます。量的緩和を年内で終了することを決めたものの、利上げは早くとも来年夏以降ということになり、早期利上げを見込んでいた投資家を失望させました。

今週は先週の反動もあり、イベントとしては注目すべきものは多くありません。従って、ドル円も、ユーロドルも大きな動きは期待できません。ただトルコリラだけは要注意です。24日(日)にトルコでは、大統領選と議会選挙があります。ここ2週間ほどのリラ円の動きには、目を見張るものがあります。エルドアン大統領の独裁によって、22円台前半まで売られ、歴史的な安値を記録したリラ円はその後トルコ中銀の利上げで24円台半ばを超えましたが、選挙が近付くに連れて再び軟調な動きになってきました。

大統領選でエルドアン氏が勝利すれば、さらに大統領への権力が集中し、トルコ中銀も動きにくくなり、今後インフレがさらに進んだ場合でも、簡単には利上げに踏み切れないとの観測があり、トルコリラがもう一段下げる可能性があります。ただ、事前の予想ではエルドアン氏が圧勝するとも思えず、過半数を取る候補者がいなかった場合には、上位2名による「決戦投票」が7月8日に行われることになります。現時点ではその可能性が最も高く、その場合には野党の結束力が勝敗を左右することになります。

トルコではインフレが加速しており、収まる気配がありません。直近5月のインフレ率も12.5%で、利上げを行っても通貨安が進んでおり、これがインフレ率の低下を阻止している状況です。トルコ中銀は今月7日の政策会合で、市場予想を超える利上げを行い「中銀の独立性」を市場に示した形でしたが、仮にエルドアン氏が再選されても、同中銀が独立性を保たれるのかどうかも、今後の相場を予想する上で重要な要素の一つになります。

今週の注目材料

  • 6/18(月)
    日 5月貿易収支
    米 6月NAHB住宅市場指数
    米 ウィリアムズ氏NY連銀総裁に就任
    米 ウィリアムズ新NY連銀総裁講演
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 6/19(火)
    豪 RBA議事録
    米 5月住宅着工件数
    米 5月建設許可件数
  • 6/20(水)
    日 日銀金融政策決定会合、議事要旨(4月26日、27日分)
    独 独5月生産者物価指数
    欧 ドラギ・ECB総裁、パウエルFRB議長がパネル討論会に参加(ポルトガル)
    米 5月中古住宅販売件数
  • 6/21(木)
    欧 ユーロ圏6月消費者信頼感(速報値)
    英 BOE金融政策発表
    英 カーニー・BOE総裁講演
    英 英5月財政収支
    英 BOE議事録
    米 新規失業保険申請件数
    米 6月フィラデルフィア連銀景況指数
    米 4月FHFA住宅価格指数
    米 5月景気先行指標総合指数
  • 6/22(金)
    日 5月消費者物価指数
    独 独6月製造業PMI(速報値)
    独 独6月サービス業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏6月製造業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏6月サービス業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏6月総合PMI(速報値)
    欧 OPEC総会(ウィーン)
    加 カナダ5月小売売上高
    加 カナダ5月消費者物価指数
  • 6/23(土)
  • 6/24(日)
    トルコ トルコ大統領選、総選挙
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。