今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
1月7日 〜 1月13日
ドル/円
106.00 〜 109.50
ユーロ/円
122.00 〜 127.00
豪ドル/円
75.00 〜 78.50

ドル円は、日本がまだお正月気分でいる3日(木)早朝に大きく変動し、104円台へと急落しました。NY市場が終わった時間帯であり、東京勢がまだお正月休みでだったこともあり、流動性が低下していたことと相まって、レートが大きく飛んだものと思われます。そのため、この時間帯のドルの最安値も情報源によってまちまちでした。筆者が得た情報では、104円10銭もあったとか?いずれにしても、この時の市場は大混乱だったようで、レートがまちまちだったのも無理からぬところです。2016年11月にトランプ氏が大統領選で勝利した時の状況も同様でした。これがいわゆる「市場リスク」というものです。いつ、どのようなタイミングで起きるか予想できないため、高レバレッジは避けるべきでしょう。

その混乱の翌日であった先週末にはドル円は108円台半ばまで戻しています。パウエルFRB議長が、金融政策の変更に柔軟な姿勢を見せたことで、年内の利上げが停止される可能性が浮上し、株価が急反発したことで、リスク回避の流れがやや後退したことから円が売られたものです。12月の雇用統計では、失業率はやや悪化したものの3.9%と、記録的な低水準であることに変わりはなく、雇用者数は市場予想を大幅に上回る水準を維持していました。この内容から判断すれば、FRBの利上げスキームを正当化するものと思われますが、パウエル議長は市場の混乱を収束させることを優先したようです。

確かにこの判断は現時点では歓迎されるものと思います。本日から始まる米中通商協議の行方、メキシコ国境を巡る米政府機関の一部閉鎖、さらには今月から始まる日米物品貿易協議など、今後も市場を混乱させる「種」は目白押しです。米国だけではなく、世界景気の減速を避ける意味でも、金融引き締め政策の一時棚上げ棚上は適切だと思われます。

今年も毎年恒例のバイロン・ウイーン氏による「びっくり10大予想」が発表されました。ウイーン氏は、現在ブラック・ストーンの副会長をしており、当たらないケースがほとんですが、視点の奇抜さで注目されています。その中からいくつか紹介すると、先ずは、2020年の大統領選で、トランプ氏が再選される可能性は「かなり高い」という予想です。その理由としてウイーン氏は、減税や規制緩和を実施したことと、北朝鮮との戦争を防いだことを挙げています。

それ以外にも、米長期金利は3.5%未満で推移する一方、利回り曲線は「順イールド」を維持する。英国ではメイ首相が続投し、2回目の国民投票が実施され、英国はEU残留を決める。あるいは、テクノロジー株が好業績に支えられ、引き続き米国株を牽引するなど、足元の動きからは想定しずらい予想をしており、まさに「びっくり予想」でした。もしこの「びっくり」が実際に起きたら、米国は昨年前半に見たように、株高ドル高が続き、「米国の一人勝ち」に戻るということになります。さて、このうちいくつが実現するのか、楽しみです。

今週の注目材料

  • 1/7(月)
    日 12月マネタリーベース
    中 中国 12月外貨準備高
    独 独11月製造業新規受注
    欧 ユーロ圏11月小売売上高
    米 12月ISM非製造業景況指数
    米 米中、次官級の通商協議(8日まで)
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 1/8(火)
    豪 豪11月貿易収支
    独 独11月鉱工業生産
    欧 ユーロ圏5月消費者信頼感指数(確定値)
    米 11月消費者信用残高
    米 世銀、世界経済見通し発表
    加 カナダ11月貿易収支
  • 1/9(水)
    豪 豪11月住宅建設許可件数
    独 独11月貿易収支
    欧 ユーロ圏11月失業率
    米 FOMC議事録(2018年12月18、19日分)
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
    加 カナダ12月住宅着工件数
    加 カナダ中銀政策金利発表
  • 1/10(木)
    中 中国 12月消費者物価指数
    中 中国 12月生産者物価指数
    欧 ECB議事要旨
    米 新規失業保険申請件数
    米 バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
    米 パウエル・FRB議長講演
    米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 クラリダ・FRB副議長講演
    加 カナダ11月建設許可件数
  • 1/11(金)
    豪 豪11月小売売上高
    日 11月貿易収支
    日 11月国際収支
    日 12月景気ウオッチャー調査
    英 英11月貿易収支
    英 英11月鉱工業生産
    米 12月消費者物価指数
    米 12月財政収支
  • 1/12(土)
  • 1/13(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。