112円を挟んでもみ合いが続いているドル円ですが、目立った動きもなく、なかなか参加しにくい相場展開です。そんな中、今週末からいよいよ10連休という、これまでになかった「超大型連休」が始まります。市場関係者の中には、「その間にドル円は投機筋の対象となり、大きく変動する可能性がある」とする意見や、「それほど動くことはない」といった見方もあり、すでに前哨戦が始まっています。週明けの本日には、投資家の方からの問い合わせも増えてきました。背景には、今年1月3日のドル急落が頭の中に残っているものと思います。
個人的にはあのような動きが再度起きる可能性は低いと思っていますが、それでも連休中には重要なイベントや経済指標の発表も控えており、投機的な動きではなくとも、イベントや経済指標の結果次第では、値動きが荒くなることも予想されます。動きのない相場が長く続いていることから、市場参加者のストレスも相当溜まっていると思われます。
ここは一度、連休中のイベントと発表される経済指標を整理しておいてもいいのではないかと思い、以下にまとめてみました。
4月29日(月)
(米) 3月個人所得
3月個人支出
3月PCE・コアデフレーター
4月30日(火)
(米) 4月コンファレンスボード消費者信頼感
(中) 4月製造業PMI
4月サービス業PMI
4月コンポジットPMI
(独) 4月CPI
(欧) 1−3月期GDP
5月1日(水)
(米) FOMC 政策金利発表
パウエル議長記者会見
4月ADP雇用者数
4月ISM製造業景況指数
5月2日(木)
(米) 3月耐久財受注(確報値)
(中) 4月財新製造業PMI
(独) 4月製造業PMI(確報値)
(英) BOE議事録、インフレレポート
(欧) 4月製造業PMI(確報値)
5月3日(金)
(米) 4月雇用統計
4月ISM非製造業景況指数
5月6日(月)
(中) 4月財新サービス業PMI
4月財新コンポジットPMI
(欧) 4月サービス業PMI(確報値)
4月コンポジットPMI(確報値)
3月ユーロ圏小売売上高
(独) 4月サービス業PMI(確報値)
4月コンポジットPMI(確報値)
これ以外にも今週は26日に、米1−3月期GDP速報値が出ます。また日銀金融政策決定会合も24−25日に開催され、今回は「展望レポート」も発表されます。金融政策の変更はないとは思いますが、ブルームバーグの調査によると、フォワードガイダンスの見直しがあると予想しているエコノミストが増えています。黒田総裁も、「必要とあらば、さらになる金融緩和も辞さない」と発言をしています。また26−27日には、日米首脳会談が行われ、この会合に併せて、日米の財務相が日米物品貿易協議の「為替条項」について話し合う可能性もあります。以上のように、重要なイベントや経済指標が多く控えており、通常でも為替が大きく動いてもおかしくはありません。慎重な対応が求められます。
外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。
