今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
01月13日 〜01月19日
ドル/円
109.00〜110.80
ユーロ/円
119.50〜123.50
豪ドル/円
75.00〜76.50

昨年1月3日の『フラッシ・クラッシュ』に続き、今年も年明け早々、米国がイランの司令官殺害という「想定外」の行動に、ドル円は円高で始まり、その後イランがイラク国内にある米軍施設を攻撃したことで、ドル円は107円台後半まで円高が進む幕開けでした。米国とイランとの武力衝突の可能性も高まり、緊迫した情勢にはありましたが、その後トランプ大統領が「米国の軍事力を行使したくない」と述べるなど、米国が極めて慎重な姿勢を維持したため、ドル円は週明けの東京市場で110円台に乗せ、昨年5月以来となる110円21銭前後までドル高が進んでいます。

今週15日にはワシントンで、昨年12月に合意した「第一段階」の合意文章に米中首脳が署名する予定になっています。またそれに先立ちトランプ政権は中国を「為替操作国」から解除しています。ドル円が110円台を回復した背景には、このようなリスクオン要因があったと考えますが、それもさらに深い所では、11月に迫った大統領選を意識したトランプ氏のパフォーマンスであるとの見方は、市場の一致しているところです。現職大統領であるトランプ氏有利との見方は変わりませんが、調査では、それでも盤石ではなく、トランプ陣営としては「目に見える成果」が必要との意見があります。対中国への一連の決定は、この成果を目に見える形に具体化したものと言えます。

ドル円は約7カ月ぶりに110円台を回復しました。足元ではややリスクオンの流れが高まっていますが、このまま昨年のドルの高値である112円台半ばまで上昇するにはまだ不透明です。上述のように、中国との貿易協議やイラン問題は解決したわけではなく、いわば「小康状態」です。いつまた、トランプ氏の「ちゃぶ台返し」が起こるのか知れません。11月の大統領選が近づけば近づく程、その可能性は低くなると思いますが、今後いつ起きてもおかしくはない状況です。特にイランがさらに米国に対して報復を行うようだと、その可能性は一気に高まります。

一方で、110円台に乗せたという事実は重く、週明けの東京市場では110円台に乗せ、110円21銭まで上昇した後、上値はやや重くはなって来ましたが、110円を一度も割り込んでいません。今週は、ここからの大幅なドル高はないものの、厚めのドル売りを徐々にこなしながらドルが買われる展開を予想します。

今週の注目材料

  • 1/13(月)
    英 英11月鉱工業生産
    英 英11月貿易収支
    米 12月財政収支
    米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 1/14(火)
    日 11月国際収支
    日 12月景気ウオッチャー調査
    中 中国12月貿易収支
    米 12月消費者物価指数
    米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
    米 ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
    米 企業決算 → シティグループ、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ
  • 1/15(水)
    日 日銀、さくらリポート公表
    欧 ユーロ圏11月鉱工業生産
    欧 ユーロ圏11月貿易収支
    英 英12月消費者物価指数
    米 12月生産者物価指数
    米 1月NY連銀製造業景況指数
    米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
    米 米中両国が「第1段階」貿易協合意に署名予定
    米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    米 企業決算 → アルコア、ゴールドマン、バンク・オブ・アメリカ、ブラックロック
  • 1/16(木)
    独   独1月消費者物価指数(速報値)
    トルコ トルコ中銀政策金利発表
    米   新規失業保険申請件数
    米   12月小売売上高
    米   12月輸入物価指数
    米   1月NAHB住宅市場指数
    米   企業決算 → モルガン・スタンレー
  • 1/17(金)
    中 中国12月小売売上高
    中 中国12月鉱工業生産
    中 10−12月GDP
    欧 ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
    欧 ユーロ圏12月経常収支
    英 英12月小売売上高
    米 12月住宅着工件数
    米 12月建設許可件数
    米 12月鉱工業生産
    米 12月設備稼働率
    米 1月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
    米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 1/18(土)
  • 1/19(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。