今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
07月13日 〜 07月19日
ドル/円
106.00〜108.00
ユーロ/円
118.00〜123.00
豪ドル/円
73.00〜75.50

7月に入って107円台の上へも下へも抜け切れなかったドル円は、先週末のNY市場では106円64銭までドルが売られ、ようやく動きが出てきた印象です。やはりと言うべきか、当然と言うべきか、ドル円を取り巻く材料を見渡せば、ドル安材料が多く、その割にはドルが売られることはなく、これまでの動きでは、むしろ健闘していると言ってもいいと思います。コロナの感染拡大が止まらない米国、黒人暴行死事件をきっかけ再燃した大規模な抗議デモ、大統領選でのトランプ氏への支持率の低下、さらには米中関係の悪化など、ドルが買われる材料はほとんどありません。加えて、米長期金利も低下傾向にありますが、すでにドル円は日米金利差との相関がかなり薄れていると言え、金利の動きにあまり連動していません。そんな中、株価の上昇、とりわけナスダック指数の連日の最高値更新だけは「リスクオン」につながりやすく、ドル高材料と言える状況です。基本的には為替市場全般が、金融市場の中でも蚊帳の外で、多くの参加者が「当面動かない」と考えていることが、相場をより動かないものにしている部分もあります。このままで推移すると、まもなく欧米がサマーバケーションに入ってしまうことになり、その前に動きが出ることを期待したいところです。

その意味で今週は日欧で政策決定会合があり、内容次第では動きが出る可能性もあります。ただ現行政策は維持される見込みで、材料になりにくいと見られます。そんな中、中国景気に対する期待が膨らんでいます。新型コロナウイルス感染拡大をいち早く封じ込めた中国でしたが、その後の景気は堅調で、特に株式と金利が上昇しています。ゴールドマンサックス・グループはリポートで、「中国国内のファンダメンタルズは一段と堅調になっているようだ」とし、「成長は引き続き底堅く、新型コロナは抑制されていると伝えられている。貿易黒字は拡大し、株式相場と金利は上向いている」と指摘しています。(ブルームバーグ)欧米では、ファーウェイなど、中国外しの動きがありますが、今のところその影響は軽微のようです。

ドル円は106円台半ばと、106円前後がサポートになっており、特に106円前後は3月中旬以降、約4カ月間も、この水準を下回っていません。相当底堅い水準かと思われますが、それでも上述のように、ドルが110円に向う状況ではありません。今週、106円台半ばを抜けないようなら、ドルは再び107円台後半から108円前後を試す可能性もあるよう思います。106−108円のレンジ相場が続く以上、こまめに利益を確定しておくことが肝要です。

今週の注目材料

  • 7/13(月)
    米 6月財政収支
    英 BOE総裁とNY連銀総裁、オンラインセミナーで講演
  • 7/14(火)
    豪 豪6月NAB企業景況感指数
    日 5月鉱工業生産
    中 中国 6月貿易収支
    独 独6月消費者物価指数(改定値)
    独 独7月ZEW景気期待指数
    欧 ユーロ圏5月鉱工業生産
    欧 OPECプラス会合(15日まで)
    欧 OPEC月報
    英 英5月鉱工業生産
    英 英月5貿易収支
    米 6月消費者物価指数
    米 ブラード・セントルイス連銀総裁、オンライン討論に参加
    米 企業決算 → シティグループ、JPモルガン、ウェルズファ−ゴ
  • 7/15(水)
    豪 豪7月ウエストパック消費者信頼感指数
    日 日銀金融政策決定会合
    日 黒田日銀総裁記者会見
    英 英6月消費者物価指数
    米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
    米 6月輸入物価指数
    米 7月NY連銀製造業景況指
    米 6月鉱工業生産
    米 6月設備稼働率
    米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、オンライン討論に参加
    米 企業決算 → ゴールドマン、アルコア
    加 カナダ中銀政策金利発表
  • 7/16(木)
    豪 豪6月雇用統計
    中 4−6月GDP
    中 中国6月小売売上高
    中 中国6月工業生産
    欧 ユーロ圏5月貿易収支
    欧 ECB政策金利発表
    欧 ラガルド・ECB総裁記者会見
    英 英失業率(3月−5月)
    米 6月小売売上高
    米 新規失業保険申請件数
    米 7月フィラデルフィア連銀景況指数
    米 7月NAHB住宅市場指数
    米 企業決算 → ジョンソン&ジョンソン、ネットフリックス、バンクオブアメリカ、モルガンスタンレー
  • 7/17(金)
    欧 ユーロ圏6月消費者物価指数
    欧 臨時EU首脳会議(18日まで)
    英 BOE総裁、オンラインセミナーで講演
    米 6月住宅着工件数
    米 6月建設許可件数
    米 7月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
    米 企業決算 → ブラックロック
  • 7/18(土)
    G20会合(オンライン)
  • 7/19(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。