今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
08月03日 〜 08月09日
ドル/円
104.00〜107.50
ユーロ/円
122.00〜127.00
豪ドル/円
74.00〜77.00

ユーロドルに比べ、値動きという意味では大きく見劣りしていたドル円でしたが、ようやく動きが出てきた感があります。先週末の東京市場では、それまでのドル売りの流れが続き、一時104円20銭を下回る水準までドル安が進みましたが、そこから急反発し、その日のNY市場では106円05銭までドルが買い戻されました。さらに週明け東京では、106円43銭近辺まで続伸し、2日で2円以上動いたことになります。107円を割り込んで以来、じりじりとドル安が続き、ドルを取り巻く環境から考えてこの流れはまだ継続されると予想していましたが、想定外の動きでした。105円50銭を超えた水準ではストップのドル買いも持ち込まれたと思われます。

ただ、このままドルが上昇傾向を続けるのかどうかは不透明ですが、個人的にドル安の流れは変わっていないと判断しています。米国のコロナの感染拡大は南部、中西部の一部の州では拡大傾向が鈍化してきましたが、カリフォルニア州では拡大が続いています。コロナによる景気の下押し傾向はまだ続くと見られ、加えて失業給付金の上乗せという「大盤振る舞い」は、7月末をもって失効しました。民主党は週600ドルの上乗せの継続を主張していましたが、再開のメドはたっておらず、今週から同給付金はこれまでの、週400ドル弱に戻ることになります。個人消費の下振れという意味で影響は決して少なくはありません。また、対中国との「新冷戦」はそう簡単には改善するとは思えず、むしろ米中関係はさら厳しさを増す可能性があります。トランプ政権は、国家安全保障上のリスクをもたらすとして、中国最大のテクノロジー企業の1社である北京宇節跳動科技(バイトダンス)が運営する短編動画投稿アプリ「TikTok」以外にも、米国の措置が拡大する可能性があることを示唆しています。(ブルームバーグ)トランプ大統領は31日、米国内での「ティック・トック」を禁止する計画があることを記者団に語っていました。

今週は8月の第1週ということもあり、重要経済指標の発表が相次ぎます。ISM製業景況指数を皮切りに、非製造業景況指数、製造業PMIにサービス業PMI、さらには雇用統計と、メジロ押しです。ドル円に動きが出てきたことから、結果次第では大きな値動きがあるかもしれません。フィボナッチ数列を使って、目安を検証してみたいと思います。直近のドルの高値は、6月5日に記録した109円85銭です。安値は先週末の104円19銭ということで、この間の値幅は5円66銭ということになります。ドル戻りの目安が、値幅の38.2%戻しに当たる「106円35銭」という数字が導きだされます。これはすでに、週明けの月曜日に達成しており、次の目安が半値戻しの「107円02銭」ということになりますので、今週のドルの上値はこの近辺と見ておきたいと思います。一方下値の方は、ドルの底値から今朝の上昇の半値戻しにあたる105円30銭前後、次が105円前後、さらには104円台半ばあたりと予想します。いずれにしても、依然としてドル下落リスクの方が高いと見ていますが、もちろん特別なドル買い材料が出ないという保証はありませんが、ドルの戻りを売る展開が有利と考えています。同時に、ユーロドルは依然として足もとのマーケットの「主役」であることに変わりはないことから、こちらの動きにも注意することは言うまでもありません。

今週の注目材料

  • 8/3(月)
    日 1−3月GDP(改定値)
    中 7月財新製造業PMI
    欧 ユーロ圏7月製造業PMI(速報値)
    米 7月ISM製造業景況指数
    米 7月自動車販売
    米 6月建設支出
  • 8/4(火)
    豪 豪6月貿易収支
    豪 豪6月小売売上高
    豪 RBA、キャッシュターゲット
    日 7月東京都区部消費者物価指数
    欧 ユーロ圏6月生産者物価指数
    米 6月製造業受注
  • 8/5(水)
    中 中国7月財新サービス業PMI
    中 中国7月財新コンポジットPMI
    独 独7月総合PMI(改定値)
    欧 独7月サービスPMI(改定値)
    欧 ユーロ圏7月総合PMI(改定値)
    欧 ユーロ圏7月サービスPMI(改定値)
    欧 ユーロ圏6月小売売上高
    米 7月ADP雇用者数
    米 6月貿易収支
    米 7月ISM非製造業景況指数
    米 黒田日銀総裁とイエレン前FRB議長講演
    米 メスター・クリーブランド連銀総裁、バーチャルイベントで講演
  • 8/6(木)
    独 独6月製造業新規受注
    英 BOE金融政策発表
    英 ベイリー・BOE総裁会見
    米 新規失業保険申請件数
    米 カプラン・ダラス連銀総裁、バーチャルイベントで講演
  • 8/7(金)
    中 中国7月外貨準備高
    中 中国7月貿易収支
    独 独6月貿易収支
    独 独6経常収支
    独 独6月鉱工業生産
    米 7月雇用統計
    米 6月消費者信用残高
  • 8/8(土)
  • 8/9(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。